ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

図書館での乱読

図書館に立ち寄って新着本コーナーを眺め、目についたものを片っ端から借りていくのが、大学院生の頃からの習慣。新着本はきれいだし、いろいろなジャンルを一覧できるので、自分が普段目にしないような本も見つけることができる。

関東学院大学に着任してから、人間環境学部と看護学部のある室の木キャンパス図書室に立ち寄るようになった。ここには、保育や人間発達、デザイン、看護といろいろな本がある。かたっぱしから借りて、通勤中に読んでいる。

読んだ本は、ブクログにも記録しているし、Amazonのインスタントストアにも記録している。後者はだいぶ前からやっていて、これでAmazonのオススメが出てくるので、便利。

おもしろかったものをいくつか。

現場女子─輝く働き方を手に入れた7つの物語

現場女子─輝く働き方を手に入れた7つの物語

いわゆる「現場」で働く女性たちのインタビューを集めた本。身体を動かす仕事や、理系、技術系の仕事が主に集められている。おもしろいのは、インタビューをする側(男性)は、「女性ならではの強みは何か?」としばしば聞いていて、それに対しての答えは「個人差の方が大きい」「敢えていうなら。。。だけど」というものだということ。そのやりとりや、彼女たちが為している仕事について読んでいると、性差は、年齢や学歴、興味、特技といった個人の特性の一つで、それだけをことさらに強調する必要がなくなってはじめて、多様な人が働くメリットが出てくるんじゃないか、という気がしてくる。

多くの女子学生と、男子学生にも読んで欲しい本だと思った。

料理の科学〈1〉素朴な疑問に答えます

料理の科学〈1〉素朴な疑問に答えます

料理は、理科という教科の延長にあって、しかも美味しい応用分野だなと改めて思う。どのくらいの砂糖が水に溶けるのかという実験。砂糖水を焦がしてできるカラメル。酸とアルカリの反応で色をつけるケーキ。赤砂糖は本当にヘルシーなのか?科学の読み物でありつつも、応用編は、美味しそうな(これ重要)実験レシピで確かめられる。この本はあまりにおもしろかったので、買ってしまった。

パッケージデザインの教科書

パッケージデザインの教科書

はじめから引き込まれた。毎日飲んでいるペットボトルの形状が、中に入れるものによって違うとは知らなかった。インターフェースとしてのデザインと、色の印象との組み合わせ。青と白の牛乳パッケージは、美味しそうという印象だけれど、赤いパッケージはともかく目を引く。豊富な写真と、消費者の印象、デザインの意図を一覧することができる。この本を読んだあとは、身の回りのものを、ついつい眺めてしまうのだった。

かたっぱしから読んでいく乱読は、あるところで急に結びつくこともあるし、授業や講演の準備をしていても、意外に関連付いていく。乱読オススメ。特に、大学に籍がある人なら、図書館を活用すべし!