ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

「博士および博士級人材」の能力

これからSFCの学部ゼミで輪読の時間。
今日の本は藤原洋さんの今年の著書だ。

科学技術と企業家の精神―新しい産業革命のために

科学技術と企業家の精神―新しい産業革命のために

(人材送出側の大学、本人、および企業側の)相互理解の不足問題の本質は、「博士および博士級人材」の能力は専門知識ではなく問題解決力、特に問題設定力であることが、社会の共通認識となっていないことである。個別の企業に高度知的人材の活用法を委ねるだけでなく、国策としての方策も併せて検討すべきである。(「科学技術と企業家の精神」p184 より)

ぜひ読んでいただきたい。

先日のエントリで私が書いたことは、どうも個人的な待ちの姿勢と読まれた方も少なくなかったが、この本は強くお勧めしたいと思う。