ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

MBA教育とマンガ教材@CSEET2010

3月9日から13日まで、カーネギーメロン大学で開催されたCSEET2010(23rd Annual IEEE-CS Conference on Software Engineering Education and Training)に参加した。この会議では、"Business Case Studies
Using Narrative Approach with MANGA Texts"というWorkshopを企画した。そもそもは、中央大学で一昨年から教材作成、昨年から共同研究プロジェクトとして進めている、アドバンスト・ケースと称したマンガ教材が発端だ。

単にわかりやすくするためのマンガ教材ではない。むしろ、ケースメソッドの拡張版と位置づけている。複数の文脈を描画に埋め込み、「気づき」と「問題発見」を促す教材。例えば、「オフィスの会議室には古びたいすがいくつかあり・・・」と記述してしまうのではなく、絵からその情報を読み取る、と言った具合だ。
このマンガ教材については、日本漫画総合研究所の以下の記事をぜひ。共同研究メンバーのお一人でもある、吉川厚さんの説明がわかりやすい。

認知科学を応用したマンガ教材で人材教育!」
http://soken.trendpro.co.jp/big_interview/vol2.html

会場では、二つのグループを作って、実際の教材を使ったディスカッションを実施した。グループごとにやや理解が違ったり、そもそもマンガの読み方が違ったり。Q&Aや解説を交えながら1時間半のセッションを終えた。

写真は、セッションの後半で説明している私。このようにグループに分かれてディスカッションしてもらった。

ピッツバーグはぽかぽかと暖かく、ダウンコートは不要なくらいだった。ただ、一週間前には大雪だったそうで、そこら中に雪が残っていた。