関東学院大学人間環境学部現代コミュニケーション学科の講師に着任して1ヶ月。春学期は、ゼミ+3科目を担当している。ガイダンスも履修登録も終わり、ようやく授業が本筋に入ってきたところで、GWで一息だ。
英語の教科書を使っている科目は2つ。前任者の先生が選ばれた教科書を、初年度はそのまま使うことにした。
「ビジネスの英語分析I」では、教科書の単元ごとに取り上げられている企業の事例について、英文をじっくり読んでいくとともに、後半ではWebで最新事例を紹介している。企業のニュースリリースを読んでいるので、実際のリリースを読むときの「型」を経験できる機会でもある。これまででは、たとえばトヨタ自動車の回では、教科書当時(2009年)ではSustainabilityという言葉が中心だったが、今のwebではSmartという言葉が前面に出ているのが読み取れたりなど。
- 作者: 椋平淳
- 出版社/メーカー: 成美堂
- 発売日: 2009/01
- メディア: 単行本
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「世界事情ディスカッションI」では、これも教科書の単元のテーマを元に、賛否のディスカッションをしようとしている。教科書では、主張とそれに基づくデータが示されていて、その上で自分はどう考えるのか・それはなぜかを話していくトレーニングだ。「キャンパスでの喫煙」や「サマータイム導入」というテーマでディスカッションしてきたが、物事をいろいろな面から見られるのは私にも勉強になっている。「サマータイムを導入すると、仕事の後に買い物や食事に行けるというけれど、その店での仕事に就いている人は労働時間が長くなってしまうのでは?」という指摘が出たりしている。
- 作者: 茂木秀昭,鈴木克義,Stephen Hesse
- 出版社/メーカー: 金星堂
- 発売日: 2002/06
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教科書を使わずに、オリジナルの資料を使って講義しているのは、「パブリック・スピーキング」。受講生の皆さんにできるだけ話してもらったり、一方でTEDのおもしろい話を紹介したり、歴史の話に踏み込んだりなど、「人前で話す」ことを多面的に考え、身につけられる講義にしようと心がけている。連休明けの講義では、私の2002年の衆議院議員選挙の立候補の際の話も取り上げる予定。
それにしても、大学での講義は、教える側にとっても勉強になる機会だと痛感。準備もだけれど、授業で学生さんから気づかされることがあると嬉しいものだ。