4月に通読した論文のリスト。やっとペースを戻した。
- Edwards, L., & Harbinja, E. (2013). Protecting Post-Mortem Privacy: Reconsidering the Privacy Interests of the Deceased in a Digital World. Cardozo Arts & Entertainment Law Journal, 32, 83–129.
- 保足和之:消費者生活相談にみる若者の消費者トラブルの現状と課題 国民生活研究57(2)pp.60-73. 2017.12
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Massimi, M. (2009). Dying , Death , and Mortality : Towards Thanatosensitivity in HCI. In CHI2009 (pp. 2459–2468).
- Edina Harbinja: Post-mortem privacy 2.0: theory, law, and technology. INTERNATIONAL REVIEW OF LAW, COMPUTERS & TECHNOLOGY, 2017VOL. 31, NO. 1, 26–42, 2017
- Buitelaar, J.C. Post-mortem privacy and informational self-determination. Ethics Inf Technol (2017) 19: 129
4月に通読した書籍は5冊。記録はあこぺんぎんの読書記録 (oritako) - ブクログに。今回はどれも面白かったので簡単なレビューを。
図書館の新着コーナーで目についた借りた本。一つ一つのケースが細かく書かれている。なんでそこでまた手を出しちゃうんだ!!と悔しくもなるが、そうなってしまう状況まで書かれていて、どうにもならないもどかしさを何度も感じながら読んだ。
井戸田先生による本。氏や姓の説明から、武家の夫婦別氏を経て明治民法で夫婦同氏が定められるまで、そしてその後今に至るまでが丁寧に書かれている。明治時代、政府の政策は、「妻が生家の氏を名乗る夫婦別氏」だったのが、「それは実態にそぐわないから同氏にすべき」と各地から反発があって、今の夫婦同氏になったという話は初めて知った。太政官から「夫婦同氏を認めることは歴史に反することになり、大きな混乱が生じるおそれ。夫婦別氏の慣習に従うべき」という発言もあったとのことで、当時の夫婦別姓→夫婦同姓への混乱について詳しく読めたのは収穫だった。
それなりに大きい本なのに、通勤中持ち歩いてずっと読んでいた。1つのエピソードは2〜4ページだが、文字通り手に汗を握る。地図と出来事が図になっているので、それを追いながら文章を読む。ただ文章は訳が今ひとつなのか、読みづらいところもあった。雪山のサバイバル、事故、戦争、遭難、誘拐・・どうしようもない厳しい自然から生き延びる話だけでなく、戦争や誘拐は、なぜ人はここまで残酷なことができるのかということも突きつけてきた。

- 作者: タイムズ,ナショナルジオグラフィック,ベア・グリルス(序文)
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ずっと楽しみで予約注文していた本。水谷さるころさんと私は同じ学年の同年代。頭の中にもの凄くふるーい考えの何かが住んでいて、自分をどんどん縛ってしまう感覚、この年代特有なのだろうかとも思った。初めての子どもを産休明けに認可外に預けたこと、別姓の夫婦が「チーム名」を決めるために行う手続きは、私も直面した場面。実際の意思決定は彼女と必ずしも同じではないけれど、「そうだよねえ」と強く共感できるのが、このマンガの凄いところ。それぞれの人に合わせて作っていくんだよというメッセージが一貫していた。マイルくんの成長に合わせて、この続きも読みたいものです。
こちらもずっと気になっていた本。やっとKindleで読めた。「だってそういうものだから」と自分で自分を縛っていたことを自覚させられるものだった。印象に残ったのは「すごい採用」と「すごくない採用」。すごい採用=皆が雇いたがる凄い人を雇う、かと思いきやまったく逆で、他の会社では採用されづらい、制限のある人を雇うという話。

会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。
- 作者: 青野慶久
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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