ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

ICIS2007に参加:本会議編

カナダ・モントリオールで開催されたICIS2007の本会議について。会議は3日間に渡って開催される。今回の参加者は1300人を超えたという。アジア人では、中国と韓国のほか、シンガポールからの参加者が目立った。Workshopでも、本セッションでも、シンガポール国立大学の発表者が群を抜いて多い。日本からの日本人の参加者には誰も会うことができなかった。そもそも、日本人は私のほかには2名しか見つけることができなかった。相当の少数派だ。

【朝食】
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参加者にはコンチネンタルブレックファストが、朝7時から8時半の間に提供される。クロワッサン、パウンドケーキ、モントリオールベーグルなど多彩で大変美味しい朝食が提供された。朝食会議もあるし、中日には朝食会場でポスターセッションも開催されていた。朝食は相当好評のようで、7時半にはすっからかんになっていたこともあった。すぐに補充されたけれど、独特のベーグルが人気だった。

【セッション】
90分のセッションに、2名の発表者。さらに発表者には1名ずつDiscussantがつく。Discussantは、発表者の発表の要点をまとめ、特徴についてコメントし、さらに質問があれば質問をする。いわば、議論の火付けをしてくれる役回りだが、これによってその後の質疑がぐっと面白くなっていると実感できる。質疑はかなり活発だ。

今回は私も何度か議論に参加した。言いたいことははっきりしているのだが、英語での表現がおいつかなかった際には、他の参加者が「これはつまりこういう意味だよね?」と通訳をしてくれた。

【コーヒーブレイク】
コーヒー、紅茶、ジュースなどがロビーに提供される。この時間を使って名刺交換をしたり、一息入れたりする。ロビーには、関連する学会の論文募集や、ジャーナルのサンプルが置かれていて、営業の場にもなっているようだ。

【昼食】
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広い会場に円卓がいくつも置かれ、コースの昼食が提供される。
今回は初日はポタージュ、魚のソテー、りんごのタルト。2日目はサラダ、チキングリル、ムース。
空いた席に座るのだが、隣になった人とは、挨拶と握手、そして自己紹介がお決まりのパターンだ。
"Akiko, From Japan"といった具合に。バッジにSTUDENTと書いてあると、「博論のテーマは?」と問われ、ACADEMICと書いてあると、「どこで学位取ったの?」「今の仕事は?」と問われてしまう。今回はACADEMICで行ったので、「(学位の正式決定はまだだけど)いわゆるポスドクです」と説明した。

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デザートに差し掛かる頃、前方の壇上でさまざまな発表やアナウンスがある。それまでは、壇上でずらっと並んで昼食を食べているのが見えていて、迫力がある。
ICISではさまざまな表彰があって、BestPaperの表彰、Dissertation(博士論文)の表彰がこのときに行われる。また、来年度以降の開催についてのお知らせもこのときだ。次回はパリで開催だが、"I Love Paris♪"というBGMに乗って、ユーモアにあふれたプレゼンテーションがなされていた。

【Reception/Social Event】
Opening Receptionはホテル内にて、生演奏付のブッフェが提供された。飲み物はワンドリンクチケット制。おかわりは自分でオーダーする。隣り合った人と握手をし、自己紹介や興味分野の話を続ける。しかし、ものすごい人数だったので、テーブルが足りなかったようだ。ここで知り合った博士の学生とはSNSの話で盛り上がり、Facebookに招待してもらった。

Social Eventは3日目の夜に、場を移動して開催された。地下街を抜けて、高層ビル最上階50階を貸しきってのパーティー。やはりワンドリンク制で、おつまみのお盆を持った人が回ってくる、立食パーティーだ。カニやロブスターのタルトのほか、なんと海苔巻きも出てきた。サーモンかと思いきや、にんじんが巻いてある。しかし、大人気だった。

これも相当の混雑。満員電車並みに混んでいた。19時から24時までというが、途中で抜けてしまった。
夜景がウリだったが、残念ながら雪のために殆ど見えなかった。

【日本からの参加者を】
とにかく、日本人に会わなかった。本セッションの発表者の多くは、シンガポール国立大学出身者が占めており、他にも中国、韓国からの参加者が目立っていた。自分も含め、日本からももっと活発に参加していきたいと思った。