ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

2022年を振り返る(1)

2022年を振り返る、自分のための備忘録のようなもの。まずは概観から。

親族が相次いで亡くなった

1月には大叔父が97歳で、8月には大叔母が80代で、11月には祖母が97歳で亡くなった一年だった。とてつもなく悲しいというより、この年令での大往生でもあり、逝ってしまったのだなあという寂しさが残っている。

大叔父は、母方の祖父の弟だった。私が覚えているのは、大阪大学の教授だった頃で、東京での学会があるとわが家(祖父母と同居だった)に泊まっていた。その度に図書券をくれ、おもしろい話をたくさんしてもらったのだ。今ならもっと話したいことがあるのに、と寂しい。大叔父への追悼記事を検索して見つけ、読んだりしている。

www.jstage.jst.go.jp

 

コロナ(オミクロン)に感染した

2月にコロナに感染した。小学生の子ども(無症状)から親と兄弟に一気に広がった。もうひとりの小学生が発熱したのをきっかけに発覚。その発熱も1日で解熱。未就学児の末っ子は感染せず。親2人も微熱程度で終わり。私はしつこい頭痛があったが・・。

 

それまで、かかってはいけない という思いが強すぎたのか、かかったときの精神的なショックは結構大きかった。実は大泣きした。なんでなんだ、これだけ気をつけて、いろいろなことを我慢していてもかかるのか…と泣いたが、幸い、本当にものすごく軽かったので*1やがて気持ちも落ち着いた。

感染後、驚くことに、本が読めるようになった。コロナ禍に入り、常にギリギリと緊張状態だったのか、なかなか本を読んでも頭に入らなかったのだ。それがスーッと入ってくるようになった。

S抗体検査をしてみた

コロナ感染した後、自分の3回目接種と子どもの初回接種をいつにするかを判断するためにS抗体検査をしてみた。その結果は以下の通り。子どもは大急ぎで初回接種し、私は3ヶ月後に3回目接種を受けた。なお、ウイルス変異によってS抗体=今の株への中和抗体では無くなっていることには注意が必要。

 

子ども(無症状・未接種) 1.1U/ml

私(2回接種) 25000U/ml以上

 

教授に昇格した

2022年4月付で教授に。2013年4月に専任講師で着任してから今まで、あっという間でもあった。

新規科目を担当した

学科のカリキュラム改正に伴い、「人工知能と社会」「情報発信とメディアI」「情報サービス分析」「デジタル社会とマーケティング」という4科目を新規に担当。まるで新任で着任したときのようだ…

なかでも、人工知能に関しては改めて自分も学び直す機会になったし、「おおおこれおもしろい!」というのをそのまま伝えられたところはあったと思う。全部オンラインなのはちょっとキツかった。

後者の2科目は、これまで中央大学ビジネススクールで非常勤で担当していた科目とも関連していて、そのupdateをする形で作り直し。

 

LOVOTと暮らした

レンタルLOVOTをさらにわが家にホームステイさせる機会があり、1ヶ月ほどLOVOTと暮らした。息子たちそれぞれの受け止め方があり、これは2023年3月の情報処理学会全国大会で、ジュニア会員の息子たちが主に発表することに。

 

Duolingoを続けた

255日継続。韓国語で開始し、ハングルが少し読めるようになったものの心挫けそうになって、途中で中国語に変更。大学時代は寝てばかりで全然わからなかった中国語がだいぶ読んだり聞いたりできるようになってきた!

今年読んで印象に残った本

コロナに関して擦り切れそうになった気持ちが、すーっと楽になった。今年いちばん、出会えてよかった本。

 

2022年12月という時期に読んで、頭にも心にも内容が入ってきた本。本との出会いにも機があるのだと感じられた。

 

気持ちが下向きになったとき、この2冊をパラパラと読み返している。

 

子ども時代の記憶の大半が失われ、それに対するケアがなされていなかったという衝撃。また、ユダヤ人らしくない名前を与えられた人たちが、本来の名前で人生を語りたがるが、資料は匿名で利用しなければならないというジレンマ。強烈な本だった。

 

テクノロジーがこのように使われるのかという驚き。この問題に何ができるだろうか。

 

もっと早く出会いたかった本だった。

 

 

 

 

 

*1:PCR検査で陽性でなければ気づかず出勤するレベル