ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

クアラルンプールでおなかをこわして受診した記録

出張で訪れたクアラルンプールで、おなかをこわして受診した。

マレーシアは5回目の訪問。ペナン島ランカウイ島、コタキナバル、そしてクアラルンプールは2回目だった。一度もお腹を壊したことはなかったし、毎回Assam Laksaばかり食べていた。・・・が、ついに初めておなかをこわして病院を受診する羽目に。

現地では体験談をいくつも検索して助けられた。私の経験も書いておくことにする。

経緯

前日

夜のフライトでクアラルンプールへ。朝食は食べられず、昼食は会議しながらバナナと、FamilyMartのサンドイッチ。

夕飯は、ブキッ・ビンタンのLOT10地下の十號胡同へ。

Assam Laksaは酸味が強くて、やや生臭かった。失敗か?と思って残した。

同行者も同じものを食べた。

もう一皿。牛すじ煮込みを載せた汁なし麺。これは美味しかったのだが・・・。

 

翌朝

お腹の違和感頭痛で目が覚めた。トイレですっきり(このときはお腹こわしてない)。熱を測ると36.9〜37.0で、微熱とも言えない程度。

食欲なし。

バナナを一本食べたところで、下痢。しかし腹痛も吐き気もない

水を一口飲む→下痢 の繰り返し。腹痛も吐き気もない

午後〜夕方

水を口にしなければ、腹痛も下痢もない。歩き回ることもできる。動けるうちに、飲み物とバナナを買っておく。

しかし、一口でも水を飲むと即下痢。じきに血便になった。

少しずつ悪寒体温は37.6。風邪症状なし。吐き気も嘔吐もなし

ということから、ウイルス性ではなく細菌性の腸炎だろうと考え、受診することに。

受診

夜間救急にウォークインで受診。トリアージで問診。この時点で熱無し。

問診と触診から「細菌感染による下痢。旅行者に典型的なもの」と診断。

COVID-19の既往と接種歴も聞かれた*1

半日くらいは絶食、水分だけは補給して、スープ、おかゆ、バナナあたりから再開してねとのことだった。院内処方で薬をもらって終了。

受診後

食前の薬(胃薬と止瀉薬)を飲み、その後で処方された経口補水液(ORS)の粉末を水に溶かして飲む。旨い。つまり、それなりに脱水が進んでいたのだろう*2。ちびちびとORSを飲み、食後の薬を飲み、就寝。

翌日

よく眠れた。食前の薬の後、ORSとバナナを半分。少しお腹は動いたが大事にならず。

日中、普通の水を飲んでもお腹を下すことはなくなった。午後にクッキーとうすいお茶。夕食は海南鶏飯のスープとごはんを食べられるくらいになった。

翌々日〜

むしろ便秘になった。胃が痛くて、やや気持ち悪くて食欲無し。朝食はおかゆ、チキンスープなど。

 

受診の手続き

クレジットカードのアシスタンスサービスを使うため、専用Webに記載された 0800-で始まる番号にかけたがつながらない。この番号は無効というアナウンスが流れる。コレクトコールも、携帯(auローミング)からかからず。結局、ホテルの電話からコレクトコールで日本にかけた。

 

ここでも罠があった。

「クレジットカード番号を入力しないと、問い合わせメニューにたどり着けない」

というもの。番号を渡すことはできないため、結局、番号の入力が不要な「その他のお問い合わせ」に繋いでもらった。いったん繋がれば、あとは担当部署にまわしてもらえる。

症状と受診したい旨を伝え、この時間で受診できる病院を探してもらった。その中から病院を選び、受診を希望すると伝え、保険から直接支払いにしてもらった*3。保険の手続きが終わり次第、コールバックされるとのことで、病院への移動を始めた。

週末の20時頃、GRABがなかなかつかまらず、25分待ち。移動中に保険の手続きOKと電話があった。コールバックを待っていたら遅くなるところだった。病院では、「保険会社から連絡が来ているはずなので、確認してほしい」と伝えた。じきに、日本語でFAXされた書類が出され、そこに日本語で必要事項を書いた。

 

処方されたもの

食前:止瀉薬 SPASIL TABLET

(ジフェノキシレートとアトロピン)

食前:胃の薬 CONTROLOC TABLET

(パントプラゾール)

食後:抗生物質 METRONIDAZOLE TABLET

(メトロニダゾール)

経口補水液(ORS) オレンジ味

検索するのも億劫な体調のときは、Googleレンズが便利だった。

 

ふりかえって

  • 水を一口飲んだら下痢、の時点で脱水症状の危険を考えるべきだった。エアコンが効いたところにいると気づかなかったり、水を飲まないと腹痛もしないので(つまり、楽なので)飲まない状態でいてしまうのが危ない。ORSを美味しく飲めるまで、まったく脱水を自覚していなかった。あれだけ下痢してたのだから、水分も電解質もめちゃくちゃだったと思う。
  • 携帯からいろんな電話に繋がらず、パニック気味になったが、LINEでつながっていた知人から「ホテルの固定電話は?」と言われて我に返った。こちらは無事つながった。なぜあんなに、携帯に固執してたんだろう・・
  • ほぼ同じものを食べた同行者たちは、無事。皆と違うものと言えば、牛すじ煮込みが怪しいといえば怪しいし、単に私がとても疲れていてコンディションが悪かったからかもしれない。
  • 火を通したものしか食べていなくても、細菌感染で腸炎になる
  • ポカリスエットの粉を持っていけばよかった。
  • 100円ショップで「大人用おしりふき」を買って持っていったのは大正解だった。

 

 

 

 

 

*1:接種証明アプリ見せようとしたら「あー別にいいです」という感じだった。

*2:ある程度回復してきたら、ORS不味くて飲めなかった

*3:病院によっては立て替え払いが必要なところもある