ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

ICIS2007に参加:Workshop編

カナダ・モントリオールで開催されたICIS2007に参加した。この会議は毎年12月に開催される、AIS(Association for Information Systems)の年次大会で、世界各国から参加者が集まる。本会議のほか、SIGのミーティングや、併設Workshopも多数開催されるため、大賑わいだ。

私は今回は併設されたIFIP8.2 OASIS Workshopにて発表し、その後の本会議にも参加してきた。Workshopは本会議のメインプログラムの2日前から、様々なものが開催されている。OASISは1日前の12月9日(日)に開催。2つの会場でパラレルセッションの形式だった。本会場から2ブロック、零下10度の中を出かけていったが、なんとスーツ1枚でさくさく歩いていく人が!発表者だった彼は、シンガポールからの参加者だった。

発表タイトルは"Accountable or Casual Anonymity? :Classify anonymity based on linkability" 。発表中、anonymityとかanonymousという単語は何度か舌を噛みそうになった。博士論文で取り上げた匿名性の要素をマトリックスにして説明。設計によって匿名性の強弱を必要に応じて変えられるということは伝わった。