ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

2020をふりかえって

どうにか暮らすので精一杯で終わってしまった2020年。

・研究はやっと、どうにか、細々と。それでも続けることを優先しつつ。

・オンライン授業。授業形態は誰もがどのような環境でも受けられるようにし、内容はコロナや時事問題を取り入れた。インフォデミックのワクチンになりますように。

 ・こんな年に教務委員。いろいろなフローを見直せた契機にもなった。

・髪がだいぶ伸びた。体重は夏まではキープしてたけれど、秋から晩酌するようになってやや増加。

・筋肉体操DVDやSwitchのFitBoxingで運動継続。肩こりは相当軽減した。

・子どもがいるから大変なことも多かったが、子どもに気づかされたことも多かった。

・2月以降、同居家族以外と一切食事を一緒にしていない。

・リフレッシュすることがいかに大事か、不要不急と言われていた楽しみは生きる上では必要なものだと痛感した。1回のみだったが旅行は行けてよかった。

・ちょこちょこゲームやるようになった。スマホゲームや、今更ながらAoE、Switchで塊魂等・・

 

1月

研究ミーティング数回、センター試験監督など。朝日新聞にデジタル遺品の取材を受けた記事が載った。長男がインフルエンザで発熱(予防接種済み)日の夜、デジタル・フォレンジック研究会。「子どもがインフルエンザになったので・・」とマスクをしたまま講演をした。情報処理学会論文誌(ジャーナル)の採録決定で一安心。ラトビア開催の国際会議もaccepted。

 

2月

上の子のインフルエンザ罹患と、学級閉鎖がほぼ重なった。発熱と同時に部屋を分けていたので、他の家族は罹患せず。

2月上旬は、ラトビア行きはフィンエアーか、LOTポーランド航空か、なんて迷っていた。乗り継ぎ行けそうだしとLOTを予約。大学ではポスター形式の卒論発表会を初開催。AI美空ひばりに関するワークショップで東京大学へ行ったのが、対面で参加する「密」な研究ミーティングとして最初で最後になった。

 

2月下旬時点では、国際会議のキャンセル連絡はなく、学内でも「不要不急の海外渡航はできるだけ避けるように」だったでの悩んでた。一方、情報処理学会の全国大会は、現地開催中止の決定。卒業式も中止。次々と予定がキャンセルになり、さらには青野慶久さんの夫婦別姓裁判は高裁で敗訴となった。ショック。

 
紙製品が入手しづらくなっていった。Amazon定期便で買っていたマスクは、とうに届かなくなっていた。毎月買っていたために、少しの予備はあったものの・・。

 

 

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3月

一斉休校、父母が働いている低学年の子は、小学校で「緊急預かり」として受け入れてくれることになった。これが思いのほかよい時間だったそうで、好きな本を読めたり、持ち込んだ教材をやっていると先生が教えてくれたり。学校のPCも使わせてくれたのでViscuitでプログラミングしてクラウドにセーブし、自宅で続きをやることも。学童は子どもがどうしても多くなるので、小学校の預かり時間内でどうにか仕事を夫婦で調整。この頃はまだ、会議は対面だった。

ラトビア出張は早々にキャンセル。5月予定だったカンファレンスも延期に。自分も科研の研究会は、ゲスト講師に古田雄介さんをお迎えし、関内メディアセンターを使いつつ初のZoom開催。

ソレイユの丘に子ども達を連れていった。この頃はまだ、マスク必須ではなかった。

卒業式が中止になったため、教室で卒業証書授与。

3月の三連休で少し「もう大丈夫?」という雰囲気はあったものの、すぐに緊急事態か??という呼びかけで、スーパーの食品も品切れが目立った。

エビカニクスと筋肉体操をして運動不足対策。筋肉体操は全身バキバキに筋肉痛になった。通っていたジムは退会した。

 

 4月

緊急事態宣言。小学校は休校。保育園も強い登園自粛。在宅での仕事は時間が足りないが、睡眠削ると体調崩すので本当にキツイ。Zoomの鼎談に1件応じた。

そんな中、情報処理学会の論文誌(ジャーナル)と学会誌に同時掲載。嬉しかった。

http://id.nii.ac.jp/1001/00204253/
死後のデータを残すか消すか?:追悼とプライバシに関する一考察
折田 明子, 湯淺 墾道
情報処理学会論文, Vol.61, No.4, pp.1023-1029 (2020-04-15)

 

http://id.nii.ac.jp/1001/00204296/
亡くなった人とのVR「再会」をめぐって
折田 明子
情報処理, Vol.61, No.5, pp.434-436 (2020-04-15)

 この頃、新聞の折り込み広告が殆どなくなった。外に出ても人は少なく、店も開いていない。日々公園だけはでかけたが、休日!という感じもせず、気持ちは落ち込む。小2の息子が

「おれはサンタにコロナのワクチンをお願いしたんだ。絶対来るよ」

と言っていたのがこの頃。そんな、1年も経たずに出来るわけないよと思いつつ

「そうだね、そうなるといいね」

と答えていた。

5月

四苦八苦しながらSITE登壇の予稿を書く。時間が捻出できない上に、疲れ果てて考えるということが絶望的にできなくて苦しい。模擬授業撮影で出講。それ以外はほぼ自宅で仕事。オリエンテーション期間中の対応しつつ子ども達の対応をしつつ。プロジェクタにPCをつなぎ、Amazonプライムの映画を再生して「おうち映画館」をたまにやって、親の仕事時間を確保。

緊急事態宣言解除のタイミングで、社会活動再開直前ならばリスク低いだろうと、95歳の祖母と両親が暮らす実家へ。庭先で少しだけ会ってきた。

6月

小学校再開、保育園の自粛も緩和されて一安心。習い事も再開され、マスク着用や検温、消毒といったルールが掲示された。八景島シーパラダイスが空いているタイミングで子ども達を連れていった。本当に人がいない。

この頃はSITE-EIP研究会でパネル登壇(Zoom)。オンライン授業は、オンデマンド型から一部Zoomを取り入れ始めた。受講側の環境は様々。オンラインでずっと準備していた、合同ゼミでもあるNIPCをZoomで開催。折田ゼミは4年生が参加。

www.jsicr.jp

Zoomをヘッドフォンで使っていたら閉塞感が苦しくなり、スピーカーとマイク外付けにし環境を整えた。

COCOAをインストール。

 

7月

中央大学ビジネススクールの非常勤授業開始。Zoomで顔出し必須。本務先の授業もZoomを基本としてそれを録画したものをオンデマンド受講できるようにした。延期していた運転免許の更新を済ませた。仕事量はそこそこあるけれど、小学校&保育園があるとその時間は仕事だけに集中できて本当に助かった。それでも、預かり時間はコロナ以前よりもずっと短くしていたが。

 

4月に鼎談した記事掲載。

boundbaw.com

boundbaw.com

8月

オープンキャンパスはオンラインに。授業は続いているし、子ども達を遠出させるのも難しい。「おうち縁日」をしたり、ベランダでプールをしたり。猛暑と強い日差しの中、紫外線対策を普段以上に徹底。うっかり熱出したら出かけることもできない・・。

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そして、Switchの当選を譲っていただいてゲット!さっそくFit Boxingをはじめて汗だくに。ダイエット効果は不明だが、肩こりは劇的に解消。頭痛も減った。

情報化社会のニューノーマル:2.教育のオンライン化 ~実施してみて分かったこと~
情報処理, Vol.61, No.8, pp.933-939 (2020-08-15)
にて「学びの場の拡大で起きたこと」を書いたのが掲載。朝日新聞の記事にもコメント掲載、さらに弁護士ドットコムにも記事を掲載していただいた。
9月

ようやく科研の研究会開催。ゲスト講師は岡本正先生。  ここから、故人の情報を「残す」ことについて考え始める。そしてあっというまに秋学期。混雑と三密と紫外線と熱中症を避けるのが難しくて、UVセンサを購入。

自家用車で県内に一泊旅行。これが2020年唯一の宿泊旅行。

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10月

7月に予定されていた筑波大学の授業をZoomで。マンガ討議もZoomでなんとか。科研研究会では岡本真さんがゲスト。アーカイブの観点から故人の情報について考えた。小学校の運動会は、学年別に1時間のみの参観。それでも、できてよかった。

かかりつけ医で家族全員インフルエンザ接種。早めの予約でどうにかできた。スポンジボブゲームにハマり始める。

 

11月

二酸化炭素モニターを購入。いろいろ測ってると、換気されている・されていない場所がみえてくる。UVセンサー、二酸化炭素モニター、そしてスマホCOCOAと重装備で出かけるようになった・・。スギ花粉のアレルギーで2月〜3月はひどかったので、舌下免疫療法を開始。

 

学期中の対面授業を1回やったのも11月。二酸化炭素モニター持ち込み、換気しっかりやって(寒い)、さらにZoomと同時配信しつつ録画をオンデマンド提供。黒い画面に話し続けるより、対面で人に向かって話す方がずっと話しやすいのは確かなんだ・・。

 

Zoomでいろいろなシンポジウムを聴講。出かけずに聞けるのは、時間的には大変有り難い。

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12月

セミナーを聴講したり、情報通信学会で討論者をしたり。少しずつ研究活動を継続。冬のNIPCに2年・3年ゼミのチームが参加。アンケート調査や分析など、オンラインでよくがんばった。

www.jsicr.jp

横須賀市教育委員会主催の講演会(対面!)で講演したり、Zoomでの講演の機会をいただいたり。最後は研究会発表の申込みをして、どうにかアウトプットへの道筋をつけた。

ワクチンのニュースに、息子が「ほら、おれが頼んだ通りでしょ」と。

 

来年が、今年よりも希望の見える一年になりますように。