ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

2009年に感謝

今年は冬休みが短いので、ただ木曜から金曜に変わるだけなのかもしれないが、それでも2009年と2010年という区切りをつけることは、過ぎたことと向かうことへの気持ちを切り替える人間の知恵だと思う。ありがたい。

1月は、「共感覚者」として解体新ショーに出演。このご縁で、6月の表象文化論学会のコメンテータの機会をいただくことになった。

2月には、初めて分担執筆させていただいた書籍が発売。

インターネット心理学のフロンティア―個人・集団・社会

インターネット心理学のフロンティア―個人・集団・社会

Q&Aサイトの取材をさせていただいて、記事をNIKKEI NETにまとめたのもこの月。下旬にはバルセロナでonline identityについて学会発表。一眼レフカメラを、抱えているバッグから見事にすられた。

3月には、東京都市大学での非常勤が思いがけず決定。本務先(中央大学)の忘年度会で、あんこう「いせ源」に行った。これでまる一年勤務。

4月は、科研費若手Bの内定をいただいた。研究室に冷蔵庫を導入。マイクロソフト慶應義塾共催のシンポジウムでモデレータを務める機会をいただく。師匠たちの前でとても緊張した。誕生日には上司らにケーキで祝っていただき感動。

5月は、情報処理学会EIP研で、「なりすまし」問題についての発表。この頃から問題意識を深め始めて、6月にかけてDIM2009で発表するTwitterとなりすましの論文を書いていた。

6月は、情報社会学会で優秀論文賞をいただいた。ケネソー州立大学からアモロソ教授一行をお迎えしての講義など、いろいろなことが動き始める。発言小町さんとの共同研究も開始できることに!

7月は、表象文化論学会で共感覚パネルのコメンテータ。SFCとの仕事もそろそろ始まり、週に一度藤沢に行くことに。「土曜研究会」もこの頃始まる。iPhoneを入手し、メールの読み書きやTwitterなど、情報の受発信のスタイルはこの時点で完璧に変化した。

8月から、慶應義塾大学SFCの特別研究講師も兼務。初頭はAMCISに参加。プライバシに関する意識の変化を体感する。KDDI総研さんとの共同研究スタート。

9月からは、週休ほぼゼロ日の日々が開始。本務先の休日である月曜は、兼務先の出講日。非常勤の講義も始まり、怒涛のように日々が過ぎていく。PPDM研究会での機会をいただいたり。政権交代に伴って、選択的夫婦別姓導入についていくつか記事を書いた。

10月もすごい勢いだった。いくつかのシンポジウムの開催、地域住民参加型デジタルアーカイブの推進に関する調査検討会委員をお引き受けしたり。食品原材料に関する研究をいったんまとめようと思い立って、時間の合間を縫って予稿を書いたり。

11月からは、出張や講演、学会発表が相次いだ。サイエンスアゴラで登壇の翌日に、韓国でのSYMCTで講演。ここで聞いた匿名性の話をブログにまとめて反応をいただいた。シカゴで開催されたACM CCS2009のDIM2009でTwitterとなりすましについて発表し、帰国するなり慶應SFCのOpen Research Forum。メインセッションでCookpad佐野社長やGoogle辻野社長をお迎えしたパネルのモデレータを務めさせていただいた。直後には呉に向かって情報処理学会EIPで食品原材料についての発表。あっというまに一月が過ぎた。
なお、シカゴ出張中に中継を見た「仕分け」会議について、これでもTwitterからブログにまとめたところ、取材をお受けする機会をいただいた。

12月は第2回知識共有コミュニティワークショップの開催、アリゾナでのICIS2009への参加、expe匿名性勉強会での登壇など、楽しいイベント目白押し。その合間を縫って、かねてからの趣味だった「百人一首」の自分なりの訳をTwitterに掲載し始めたところ、多くの反応をいただいてちょっと気恥ずかしい。。

と、時系列にまとめることを試みたが、今年はブログよりもTwitterばかり書いていた気がする。ある程度まとめてブログにしたり、そこにいただいた反応をまとめて論文や記事にするというサイクルが作れたらなあと思う。

多くの方々との出会いに恵まれた一年でした。感謝しつつ。