3が日最後の日というのに、ゼミの参加者はそれなりに多かった@東工大。この日でも教室を使えるのが凄い。今日読んだ本は下記のもの。ちょっと目次にびっくりするが、消費行動におけるアソシエーションは匿名かつ識別できない対象を扱っていたが、IDで識別される顧客を対象とするならば、プロファイリングの手法が使えるのではないか、という問題意識からの選択だ。実は、私もIDやライフログ、プライバシといった話をする中で、プロファイリングは?と聞かれる機会もあったので、参加していた。
- 作者: D.キムロスモ,D.Kim Rossmo,渡辺昭一
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 単行本
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どんな人が犯罪に遭うのか、もしくは犯罪を犯すのかを考える上で、「分かりやすいストーリー」はかなり危ない。売春婦が被害に遭いやすいという話を聞いて、まずその職業やそれにまつわる意識を持たないだろうか?人との接触機会が多い、という事実に目が向くだろうか。「この人は異常だから」という一言で片付けてないだろうか。
集めた情報から何が構成されるのか、に関しては、昨年読んだこの本では丁寧にかつ厚く書かれていた。理解できるストーリーに再構成されていくプロセスを読むにはおすすめだ。自分が見ているものが、どう構成されているかを知るためにも。
- 作者: デイヴ・カリン,堀江里美
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: ハードカバー
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とはいえ、今回は犯罪について突っ込んだのではなくて、メンタルマップや探索の話。店舗や商店街、市街での消費者の行動に広げられないかな、という話。