ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

2018年振り返って

3人の子ども達がぐんと丈夫になったのが、何よりも有り難かった。それでも、いろいろなことがあった1年だった。

北海道胆振東部地震

子連れで学会参加中に遭遇。幸い延泊できた上に自家発電のあるホテルで本当に助かったが、乳幼児3人連れでは身動き取れず、リスクも侵せず、一人のときとはまったく違う動きになった。情報収集と情報発信においても、貴重な実体験になった。Twitterで書くこと、FBで書くことは違っていたし、「大丈夫ですか?」というメッセージをいただいても、返すリソースすらない状況を痛感した。このあたりは別記事に近々書こうと思う。11月に、授業ではまとめてお話した。

研究生活

 まずは、未成年のネットリテラシー関連。RISTEX「未成年者のネットリスクを軽減する社会システムの構築 」の海外ヒアリング(タイと台湾)、国内ヒアリング、実地調査をどうにかやってきた。6月には横浜でのPACIS2018のPanelを実施、10月には、OECDのWorkshop(スイス・チューリッヒ)で日本の状況を報告する機会をいただいた。

 

 「死後のプライバシー」関連では、科研費最後の一年、途中第三子出産とその後の諸々で遅れた分を取り戻すべく進めてたところで、NHKの取材を受けた。

www.nhk.or.jp

本や論文を読む時間は、昨年よりずっと取れたとは思う。年初のころは読んだものをブログに書いたりしていたが、それは早々に挫折。ただ、読んだメモはEvernoteに残す他、本は読書メーターに記録しているので、それでいいかと割り切った。夏からは新聞も購読を再開。紙面で一覧できる情報が逆に新鮮になった。

今年も執筆進められなかった原稿が、、、、これだけはかなり反省。

子育て&プライベート

2019年の4月からは、上の子が小学校に入学。いわゆる小1の壁と言われる就学時の働き方を考えなければならない。様々な選択肢の中から、早めに情報収集し、本人と一緒に見学にも出向き、どうにか11月には学童の行き先決定して一安心した。

自分でいろいろなことができる年長児、逆に向き合って話をすること、一緒に何かをすることを求めてくる。世界地図、昆虫、漢字と次々広がる興味についていくのは、片手間ではできなくなってきたので、自宅では私の机の横に子どもの机を置いた。

サメに夢中な次男とは、沼口麻子さんのサメ談話会にも一緒に参加したし、水族館にもたくさん行ったし、主に軟骨魚類について大いに勉強することになった。本人の情報ソースは、日本語の図鑑、英語の図鑑、YouTubeの動画(多くは英語)なので、「これ日本語でなんていうの?」と聞かれると調べざるをえない。

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昨年は熱ばかり出していた末っ子は、格段に強くなった。去年はこう書いていたのだが、今年はヘルパンギーナ1回、発熱2〜3回くらい?思い出せないほど。最初に一気に免疫をつけたのかもしれない。

「なんでこの子ばっかりこんなに病気するんでしょうか」と病児保育室でこぼしてしまったら「そりゃ上に2人いたら、たくさん病気もらってくるし、上の子たちは強いから熱出さなくても、小さい子はまだ熱出しちゃうからねえ」と言われた。そうかもしれない。いちばん上の子は、末っ子がかかった病気のいずれも全くかからず、両親もかかったインフルエンザにもならなかった。いつのまに強くなっていた子に驚きつつも、早く末っ子も強くなって欲しいと切望している。

夏休みには、子連れで数家族でコテージを借り切って泊まったり、週末に友達一家と遊んだりなど、親も子も一緒に遊ぶ機会が増えた。

ジム通い

12月からジム通いを再開。2〜3日に1回の筋トレ効果は、1ヶ月経過の今、冷えなくなった&肩こり解消 が大きい。効果が見えてくると楽しい。これは40代半ばにさしかかった今、体力維持のために続けなければと思う。

振り返り

 1月:昨年まで続いていた子どもたちの病気リレーが一段落と思いきや、私が酷い結膜炎で年初はなにもできず。1月22日は、大雪の中、仕事の会食は予定通り。店を出たら真っ白の世界だったのを覚えている。子ども達のパスポートを手配。特に乳児の写真を撮るのに苦戦する。

 

 2月:上の子がインフルエンザA罹患。家庭内で母子と父子らで完全隔離。子連れでハワイのWorkshopに出張。続いてタイ・バンコクヒアリング出張。タイの合同庁舎の巨大さに圧倒されてきた。

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 3月:経営情報学会にて、ゼミ生たちがポスター発表。指導教員の自分も緊張するが、学生達の学会発表はどんどんやっていきたい。情報処理学会全国大会の例年のパネル登壇。その後、初めてひどい副鼻腔炎になってしまい、顔面痛でのたうちまわる。耳鼻科受診後、台湾・台北ヒアリング出張。機内の変圧が大変苦しい。戻って来たその足で子ども達とボス・ベイビーの映画を見に行った。なお、副鼻腔炎時にかかりつけの耳鼻科で勧められたのが携帯用の鼻洗浄・鼻クリーンS。出張にも当然持参した。月末、ふと髪をバッサリ切ったが、ダイエットの必要性を痛感する結果になった。

 

ハナクリーンS

ハナクリーンS

 

 

 4月:新年度。新学科のプロジェクト科目始動。子ども達は元気で、週末に遠出もできるようになった。この頃の写真を見ると親の方が顔が疲れている。

 

 5月:ドイツ・ハイルブロンでGenderITに参加。初めてのドイツ、どこに行ってもたばこの煙で辛かった。この頃から、週末の度に3人連れて動物園へ。バスで行ったり歩いて行ったり。

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 6月:広報担当の実行委員として関わってきたPACIS2018、月末に横浜で開催。

TwitterFacebookでの広報仕事とPanelのChair仕事。早い梅雨明けと重なった。

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また、損害保険ジャパン日本興亜株式会社様との、AIスピーカーを用いたゲスト講義の準備を進める。なんと、中学・高校の同級生とのご縁でいただいた仕事。

という、忙しい時期にもかかわらず、ダンジョンメーカーにハマってしまって相当な時間を溶かす。ほんと、アホだ。ただ、こんなに簡単にゲームにハマるし抜けられないことを実感できたのは確か。

 

 7月:

ICPC:情報通信政策研究会議にゼミ生たちが参加。3月の学会発表をだいぶ膨らませてきた。SOMPO様からAIスピーカーのゲスト講義をいただいたり、NHKクローズアップ現代+の取材を受けたり。NHK取材は朝から授業を含め、さらに研究室での取材と一日にわたるものだった。「どんなに散らかっていても、ピカピカの研究室に撮ります!」というのはさすが。中央大学ビジネススクールの夜の講義や、筑波大学の集中講義など、授業が集中した月でもあった。

プライベートでは、次男と一緒にサメ談話会に参加。自己紹介では自分の「推しザメ」を言う。次男はホオジロザメジンベイザメ、アカシュモクザメと自己紹介。なお、私はヨシキリザメ。

kokucheese.com

アプリを読書メーターに乗り換え、同時に直木賞作品をKindleで一気に読んだ。

 

ファーストラヴ

ファーストラヴ

 

 

 8月:3日連続のオープンキャンパスは、1日めが台風予報で中止。学童の説明会に子どもと一緒に行く。

生まれて初めて、東京地方裁判所にて裁判も傍聴した。サイボウズ・青野慶久社長の夫婦別姓訴訟だ。

sentakuteki.qloba.com

複数家族でコテージ旅行とか、休暇も久々に楽しめた。

日常生活でHabitica導入。これ以降、ゲームを殆どしなくなった。

今年読んだ本でいちばんの傑作だったリアルサイズ古生物図鑑購入。子ども達まで「アノマロカリス、冷やしてる!」と言うように。

古生物のサイズが実感できる!  リアルサイズ古生物図鑑 古生代編

古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編

 

 

 9月:教育システム情報学会の全国大会に夫共々参加するため、家族全員で札幌へ。託児サービスも利用していたが、最終日の前の日の夜に、北海道胆振東部地震、そして道内停電。数日遅れで帰着。次男と三男も風邪を引き、親たちは風邪をこじらせた。長男だけ変わらず元気。かすれた声でDPS/EIP@岡山大学に参加。

 

 

10月:倫理審査の手続き&科研申請の1ヶ月。中旬には、OECDのWorkshopに参加し、報告。非常に密度の濃い2日間だった。チューリッヒの町を歩けたのは数時間程度。物価の高さ=日本円の弱さに唖然とした。

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www.oecd.org

 

11月:見学や説明会を経て、学童決まる。ほっとした。あまりに頭痛が続くので、受診すると緊張型頭痛ぽい。細かいところを気をつけながらストレッチや運動を心がけるようになった。

 

 

12月:ゼミ合宿@石川県金沢市。ジム通いを再開し、隙間を見ては運動中。歯科治療で、神経に直接麻酔注射という、人生最大の激痛を経験した。もうやだ・・。

ニュー選択的夫婦別姓訴訟、尋問と結審を傍聴した。女性差別として扱われた問題について、改姓した男性が、ご自身のアイデンティティの問題だけでなく、経済的なデメリット、親として日常生活を過ごす上でのデメリットも併せて主張されたのは本当に強い説得力を持っていた。

 

 

本年は大変お世話になりました。ようやくいろいろなことができるようになってきました。来年もどうぞよろしくお願いします。