ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

情報処理学会EIP研究会で発表予定・「なりすまし問題」について

6月5日(金)早稲田大学大久保キャンパスにて、情報処理学会EIP-44(SITEと共催)にて研究発表の予定。

11:15〜11:40
○折田 明子(中央大学)
ソーシャルメディアにおけるなりすまし問題に関する考察」

http://www.ipsj.or.jp/katsudou/sig/sighp/eip/arch/eip44.html より

今回は新しい観点に挑戦。パスワード盗難などによる「乗っ取り」ではなく、ある人物になりすまして名乗ってしまうという問題を取り上げる。このアイデアは、1月に発表した第15回情報システム学シンポジウムの質疑から思いついたもので、

今回は、「違う人の本名を使ってなりすました場合はどれか」という質問。同一人物かどうかという観点なら、ハンドルを名乗るのも、他人の名前を(偽名として)名乗るのは構造的には同じだ。つまり、私の提示したモデルではここを説明しきれていない。次の課題が見えてきた。
http://d.hatena.ne.jp/oritako/20090123/1233215357

という問題意識を出発点に組み立てていこうという宣言でもある。予稿はかなり不完全なものではあるが、これを問題提起として当日は議論をいただければと思う。