ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

デモのあとのアテネ

(このエントリは後日書いています)
ヒオス島からアテネに戻り、打ち合わせを挟んで一日アテネで過ごす時間があった。デモの際には封鎖されていた駅が、今は開いているとのことで、シンタグマ広場に向かった。地下鉄の構内では、ギリシャ全土からの物産展をやっていて、蜂蜜やジャム、クロレラなどが売られていた。ここで、試食させてもらった蜂蜜が美味しくて、松の実の蜂蜜漬を購入。これだけで元気になりそうだ。

シンタグマ広場に出たところで、「日本人ですか?」と話しかけられた。Apostolosが対応してくれたが、そのおじさんは手持ちのビニール袋から折りたたんだ感謝状を取り出した。日本語だ!昭和44年に愛知県で海に落ちた児童を救助したという感謝状。その船がギリシャ船籍で、それを造ったというおじさんだった。これを英語に訳して欲しいと言う。その場で辞書を引きつつ翻訳。それにしてもなぜ、彼はコピーをずっと持ちながらここにいたのだろう?


博士4名総掛かりで訳している。犬はどこでもこうやって横になって寝ている。

ただ、シンタグマ広場の周りは、やはりここで激しいデモがあったのだという痕が残っている。タイル、地下鉄の入り口、ホテルの階段に至るまで、無残にも大理石が砕かれている。これを投石するそうだ。もったいない。。いや、危ない。