マンガ教育やその他、諸々で共同研究をご一緒している、吉川厚さんにご講演をいただいた。ケネソーでお迎えする初のゲストだ。私の日本語が下手になっていたらどうしようーと緊張していたのだが。
Dr.Atsushi Yoshikawa :
"Organizational Assessment by Scenario Based Evaluation"
日本の企業で、何らかの「失敗」があると、それは個人に帰するものだと考えられて、個人が責められて終わるけれど、その裏返しには「なんでもできる人」を求める風潮がある。個人のパフォーマンスの評価はこれまでもあったが、この組織は特にここに特徴がある(弱さも強みも含めて)ということを明らかにするという組織評価だ。
自分の評価につながるかもしれないと思ったら、アンケートもテストも、正直に書かない人が出てきてもおかしくない。それならどうやってあぶり出すか。ナラティブアプローチの設計と、質的データのコーディングと分析を組み合わせた手法で試みているというのが、今回のご講演だった。
この方法、今回のご講演では組織評価だったが、同じ手法を私は別のところで試行している。手もとにデータがあるので、ちゃんと分析しなければと改めて思った。こちらに来てから、講義の準備と生活で精一杯だったので、久々に頭を研究モードにできて感謝。
ちなみに、今回の会場は、1月にできたばかりのChastain Pointeにある建物。企業との共同研究や、ビジネスインキュベーションに使われる予定のところで、アモロソ教授は完全にこちらにオフィスを移された。