ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

2010年8月の読書記録

日々の読書記録は、Amazonのインスタントストア機能を使って書き留めている。手間もかからないし、オススメの本が表示されるのも、乱読者には楽しい。ただ、AmazonのDBにない本は登録できないのが残念だが。

図書館の新着本棚に立ち寄ると、ふだん目にしない本や、ジャンルを超えた読書の機会を得ることができる。本がきれいなのも嬉しい。こうして借りてきた本が、どっさり。ひとから貸していただいた本も、どっさり。さらに研究費や私費で買った本も。。そろそろ本当に足の踏み場がない。電子書籍にしたらよいかとiPadを持っているけれど、紙でめくる本が増えるばかりだった。移動中は本がないと不安でたまらないのだ。

ako's 読書記録 - 2010年8月読書
http://astore.amazon.co.jp/penguinsnes0e-22?node=42

8月は戦争関連の本に手がのびる。

原爆と検閲 (中公新書)

原爆と検閲 (中公新書)

広島・長崎の原爆報道について書かれたこの本は、タイトルからの予想を裏切る内容だった。現地のことが、上からの圧力によって報道されなかったという話かと思いきや、現地に入ったジャーナリスト達が、惨状を目にしながらそれを記事にしなかったこと、もしくは記事にしたものが消えていく、修正されていく過程が書かれている。戦争は、相手国に対する敵意と自国に対する愛着が極限まで強められた事態と言えるだろう。その中での報道がどのような形を取るか。これは現在進行形の話だと思う。

さらっと読めるが面白い本も一冊。

こんなに違う!世界の国語教科書 (メディアファクトリー新書)

こんなに違う!世界の国語教科書 (メディアファクトリー新書)

ジョークの国イギリスの教科書では、生徒が読んで「自分の話か?」と思うエピソードが教科書に収録されている。が、読み進めていくと実は驚く結末が。長文を読ませるロシア、社会的なある種の「正しさ」を反映させようとして、シンデレラが3人になったアメリカ。国によって違う教科書と、その背景にある社会、それをどのように表現し、伝達し、考えさせるかが書かれていて、さらっと読めるけれどおもしろい本だった。