ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

品川駅の「街頭テレビ」

品川駅の構内に人だかり。サイネージ自販機だった!

あまりに混んでいるので、水も買えないかなと思いきや、ほとんどの人は買うためではなくて携帯のカメラを構えている。衆人環視の状況の中、自販機に近づくと、ぱっとオススメマークが付く!私へのオススメはお茶とミネラルウォーターだったので、後者を買ってみた。

自販機にカメラがついており、前に立った人を認識して、オススメ商品を提示してくれるというものだ。ちょっと酔っぱらったおじさま達が、次々に前に立ち、「ウコンの力」がオススメされるかどうかで競っている(オススメされたら負けっぽいのがなんとも)。人だかりでは、知らない人同士が会話を始め、私も隣にいた学生さんとお話し、前任校の学生さんということがわかり、そのままtwitterアカウントの交換までしてしまった。

前にたった「ひとり」に対して、それぞれオススメがなされること。かつ、大きな画面で、何がオススメされたかを周囲と共有できること。この二つが楽しめる理由だろう。占いを共有して楽しんだり、診断メーカーで楽しんだりする感覚と共通するものがあるかもしれない。唐突に知らない人に話かける機会はないと思うが、こうした「街頭テレビ」的なものは、その場にいる人をゆるやかにつないでくれるように思う。

マーケティング頭脳”付き自販機、品川駅にお目見え 47インチタッチパネルで操作(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/10/news080.html