ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

11月にACM CCSのDIM2009で発表します

なりすまし問題について、5月の終わりくらいから議論をはじめ、6月にとりまとめた論文を、11月のACM CCS2009のWorkshop, DIM2009で発表することになった。

09:30-10:40 Session1: Social Identities Session Chair: David Chadwick (University of Kent)

09:30- Mnikr: Reputation Construction Through Human Trading of Distributed Social Identities: Brendan O'Connor and John Griffin.

10:00- Improving the Safety and Practicality of Authorization Technology Using LOAF: Takumi Akahoshi, Manabu Okamoto, Michio Shimomura and Naohisa Komatsu.

10:20- Is that really you? : An approach to assure identity without revealing real-name online: Akiko Orita and Hisakazu Hada.

http://www2.pflab.ecl.ntt.co.jp/dim2009/preliminary-program.html

この論文、実は6月には相当苦しくて、「次へ行くための苦しみ」(6月3日)と記していた。結局、この論文では「ID盗難のような不正アクセスではなく、正当な手続きで取得されたアカウントにもかかわらずなりすましは発生する」ということを述べ、Twitterで本物を見つける手段としてのbi-directional(双方向性)リンクについて書いた。実は当たり前のことを言っているかもしれない。ただ、問題点を明らかにし、それに対してどこからつついて問題解決を始めていくかを示すためには、論文にまとめることは必要だったと思う。

ちなみに、論文にしよう!という話はは共著者の羽田さん@慶應SFC/Auto-ID Lab.とごはんを食べながらの会話がきっかけ。なりすましってありますよね?という会話からディスカッションになり、共著に加わっていただいた。