ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

実名制ビジネスSNSについて思うこと

今日のプラットフォームデザイン・ラボ研究会では、SBI Buisinessの渡部薫さん、Bizzoの野田さんをお招きした。以下雑感を順不同に。

  • 実名のプロフィールに写真を載せるかどうか。渡部さんは「自分CEOの一環として、写真を載せる」、野田さんは「顔で売る仕事をしていないので、写真を載せる必要は感じない」とのこと。私個人は渡部さんに同意で、明日初対面の人を検索して顔がわかると便利だな、とも思っている。が、写真を載せることのリスクがあるとすれば、特に必要がない限り載せないというのも手だろう。
  • 実名、経歴、人脈。どれを公開するか、したくないか。Bizzoでは実名への抵抗感よりも経歴への抵抗感の方が高いようだ。誰と知り合いなのかという人脈に関してはどうだろう。LinkedInでは自分の人脈を隠す機能もある。
  • フロアからのコメントで、人脈リンクに親しさや信頼の重み付けをしたらどうかということ。これは、私は反対だ。ratingの基準は人によっても違うだろうし、それを見える形にしてしまったら、どれだけ面倒なことになるか。基本はニュートラルにしておいて、これは!と思う人に推薦文をつけるというくらいでよいのではないか。(※これについては今後も考えようと思う)
  • 今日も実名、匿名についての概念整理をした。毎回少しずつブラッシュアップしている。Linkability(リンク可能性)の軸をこれまでは強調していたけれど、誰にとってのLinkabilityなのかという「視点(Layer)」の違いについて時間をとる。(これはSHIP原稿でも今直しているところだったりする)

ともあれ、猛暑の中ご参加くださった皆様、ありがとうございます。