博士論文の最終審査をしていただいた。
慶應義塾大学政策・メディア研究科の博士課程では、博士論文へのプロセスは次のようになっている。結構、長い。
博士候補審査(フォーマル発表)
↓
公聴会(発表)
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学位審査委員会設置
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最終審査(非公開発表)
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(製本・提出)
研究科委員会による投票
論文を書き上げ、主査および3名の副査による非公開の審査が最終審査だ。公聴会の後何度か先生方のコメントによって論文を改訂し、ようやく審査をしていただけることになったのだった。
当日は研究の概要、公聴会からの変更点、先生方のコメントに対する修正という報告をして、質疑となった。相当緊張してのぞんだが、むしろ先生方からこの研究の貢献を教えていただき、今後に繋がるコメントをいただくことができた。一通りの説明が終わると、部屋の外で審議を待つ。20分弱してから呼ばれ、終章の修正を加えること、という説明の後に「合格」をいただくことができた。
普段よりもぴりぴりした雰囲気の主査だったが、最後は「おめでとう!」と笑顔で言ってくださり、副査の先生方からも拍手と握手をいただいた。とりわけ、元主査の村井先生は本当に喜んでくださったように思う。「もう僕たち副査の役割はここまでです。あとは主査が研究科委員会で説明です」と副査の先生方に言われ、いよいよ手を離れるのだということが実感された。
「残るものですから、最後までしっかり仕上げてください」と主査。来週末には印刷をして、製本して提出する。