ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

石を砕いています、か?

今朝読んだオルタナティブブログの記事に、頭を殴られた気がした。今私がやっていることは?

「4章を書いています」「SPSSで分析しています」「資料を読んでいます」‥"石を砕いています"と変わらない答えをしている自分にはっと気づいた。これでは、「作業」は進んでも、論文を仕上げることはできない。

「博士論文を書いています」では?これも、実は大差ない気がする。与えられた宿題をしているわけではないでしょう。自分で考えて、自分の研究として論文を書いているはず。これが、どうやって理論的に、そして社会に貢献していくか。
主査に強く叱られたとき、私は「石を砕いています」以上の答えができてなかったのではないだろうか。この論文は何に貢献するのかという問いに。

「ネット上の情報交換がうまくはたらく仕組みを考えています」「匿名性を利用する方法を考えています」。この視点を忘れていた。

午前中に読んだこの記事のおかげで、今日は「作業」ではなく「考える」ことができたと思う。