ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

立命館アジア太平洋大学訪問

※このエントリは後日書いています。また、写真は後ほど追加予定。

空港バスを途中で降りてからタクシーで山の上へぐるぐると上り、APUこと立命館アジア太平洋大学に到着した。タクシーを降りるとひんやり涼しい。市街地は遙か下方に見えており、「下界」と呼んでいるそうだ。

2000年に開学したAPUには、世界84カ国・地域から来た学生たちが学ぶほか、専任教員の出身国・地域も27に登る。日本語と英語の2言語で講義が行われている。

説明を伺ったあと、学生さん達がガイドしてくださった。中国、イラン、ドイツ、そして日本出身の学生さんは、いずれも日本語が非常に堪能。母語、英語と日本語に加えて、さらに言語を習得したいという学生さんもいらしてびっくりだった。

印象的だったのは、図書館や学生寮のスペースの作り方だ。気軽に立ち寄りつつ、そこにとどまって学友や先輩・後輩と議論できる場が自然に用意されている。図書館の入り口にはPANGAEAというディスカッションスペースがあり、他にも壁面が一面ホワイトボードになっている学習室、学生チューターが日本語・英語のレポートを指導してくれるスペースがあった。寮も、キッチンは共同。イラン人の学生さんが「ゴミ出しの日に皆でぞろぞろ出てきて、そこで話せるのが最初の頃は励みになった」と話していたのも印象的だった。互いに話ができる空間作りは必要だな。

APUを訪問して二つのことを思い出した。1つは、韓国のウソン大学の例。これは、2011年にアトランタで開かれた会議で聞いた事例なのだが(当時のブログ記事)、世界中から学生を集めて、いろいろな英語に慣れた環境を作るというもの。こちらもどうなっているか気になる。もう一つは、母校である慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス。自分が学生キャンパスガイドをやっていたことも思い出したが、様々なことにチャレンジできる環境はあったものの、国際的だったかというと今ひとつその機会はなかったなーとも思う。