ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

知識共有コミュニティ研究セッション

年会午後の後半は、例年開催している「知識共有コミュニティWS」の内容を受けたセッション。知識共有WSは、岡本真さん (id:arg) と関西学院大学の三浦麻子さんと私が言い出しっぺになり、2008年から開催。もともとは、Yahoo!知恵袋のデータを使った研究者を集め、議論できる場を作ろうという話であった。多くの分野で同じ素材を使っている。同じものを違う観点で見たらどうなるだろうか?というのが発端だ。初回Yahoo!知恵袋のご紹介を、ヤフーのウナリさんからご紹介いただき、またデータから読み取れることについてネットレイティングス社の萩原さんからご講演をいただいた。2回目は「発言小町」について大手小町編集長の稲沢裕子さんから基調講演をいただくなど、他のコミュニティを視野に入れた。3回目は、学会初の関西開催。龍谷大学で当時国立国会図書館長でいらした長尾真先生においでいただき、また同日開催だった楽天技術開発シンポジウムと遠隔セッションを持った。4回目は、東北大学および仙台市秋保温泉にて、合宿形式の開催。月食のときだ。大妻女子大学の柴田先生より、山元町での思い出サルベージプロジェクトのご紹介、国立教育政策研究所江草由佳さんよりSaveMLAKプロジェクトの紹介をいただいた。

当日のスライドはこちら。http://www.slideshare.net/oritako/2012-13158713


概要紹介の後、三浦麻子さんによるご講演。Yahoo!知恵袋発言小町、そして東日本大震災Twitterの投稿の分析結果がご紹介された。それぞれアクティブなコミュニティだが、なぜそこに人が集まるのか。人のためだったり、暇つぶしだったり。平素からのやりとりであたためられてきたものが、非常時には情報交換の媒体として生きてくる可能性が見えてきた。

最後は、ディスカッションセッション。Talking Circleを踏襲しつつ、会場の前後にモデレータが立ち、議論が止まりそうになったときは、こちらに戻してもらう形だ。発言者はTalking Stickを持ち、その間はその人が発言し、次の発言者に手渡す。今回のルールは次の通り。

  • Talking Stick を持っている人が発言し、次の発言者に手渡す
  • 発言の前に名乗る
  • 発言は80秒以内
  • 次の発言者が見あたらないときは、前方に戻してください

なぜか「ネギ」をまわすことになった。。初音ミク由来なのか、緑色は頭がよくなるという言い伝えなのかよくわからないが・・