(このエントリは後日書いています)
最終日はまたもやストだという。ホテルの電話線も、ストの影響でつながらず、通常のクレジットカード決済ができない。紙でがっしゃんと昔ながらのやり方でやり、ホテルのスタッフが携帯電話でカードを確認した。故障を直さないのもストの一つだという。これはなかなか慣れず、いらいらする。
タクシーと鉄道のみ動いているが、こういう日は空港行きのタクシーはぼったくるのでやめておけと言われた。鉄道の路線とダイヤを調べてもらい、ホテルから10分ほど歩いて駅へ。9時29分発の電車のため、9時20分頃には駅にいたのだが、時刻になっても電車は来ない。ホームには旅行者が次々と現れる。10時になっても電車は来ない。この頃になって、ギリシャ人らしき人たちもホームに現れた。もともとから、電車が遅れるという前提なのか。
40分遅れて電車が来た。この路線はまっすぐ空港には行かないので、2つめで乗り換えろと言われていたが、社内の路線図を見ると何か違う。。
この路線図を見ると、まっすぐ乗っていれば着くように見える。が、乗り継ぎ先は > の分岐を戻ったところにある。意味不明だ。乗っていた観光客たちでざわざわと騒いでいたところ、ギリシャ人の乗客があっさりと「二つめがその駅だから大丈夫」と言う。表示が違うと言ったら、それは新線に更新されてないだけ。自分を信じろと。かくして、2つめの駅で皆降りたのだが、降りた先でも途方に暮れた。
情報量ほぼゼロの電光掲示板。。アナウンスは聞き取れない。入ってくる電車が空港行きかどうか、ホームにあふれる観光客同士で「これ違う!」とか「これがそう!」と互いに合図しあって乗る。まさに、ソーシャルだ。互いに助けあって情報共有。時計は止まっていて、アナウンスもなくて、ギリシャ語が皆読めるわけではない。観光立国でこれはないよなあと思いつつ、システムがうまく動かないことを前提に、教えてくれるギリシャ人とか、観光客の助け合いでなんとかなっちゃうのが凄い。いらだちよりも、「まあ、いいか」と思えるようになっていた。
帰りはルフトハンザでアテネからミュンヘン経由。ルフトハンザの機内に乗り込んだとき、すっきりとした座席に「ギリシャから帰るのだな」と実感した。