ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

一週目の講義、だん!

火曜と木曜の15:30から、IRM(学部科目)を75分。水曜の20時〜22:45に、Social Media(学部科目)をほぼ3時間。今週は、大学院の科目が一つない週なので、3コマ担当してひとまず一息。

初回の講義は、先に書いたとおり緊張したが、Social Mediaは自分のフィールドということもあり、いざとなれば何か話せるはず!というのと、二度目の授業でもあって、いくぶん落ち着いて臨めたかと思う。この講義には、なんと父・母・息子で履修している家族がいるのだ!3人並んで座っていて、驚いた。

こちらの学生は、何かを聞けば答えてくれるし、「ちょっと計算してみてくれる?」というボランティアにも気軽に応えてくれる。ソーシャルメディアについても、学生達の経験を聞き出した上で、問いを投げかけると、それがディスカッションにつながっていく。その解釈を示したり、説明をしたりはするけれど、講義だけの授業でない方が運びやすいというのが、今の時点での実感だ。

2度目のIRMの講義では、空欄の表を使ったり、powerpointのアニメーションを使って、「テキストには3つの重要な点があると書いてあるけれど、何と何と何?」とその場で聞き、読ませ、答えさせるプロセスを入れてみた。私の時間の節約にもなる、というのはさておき、彼らの言葉として答えてもらうのはよさそうだ。クラスの最後は、日本の授業でもたいていまとめを話すのだが、これを穴埋めにして、クラスで答えてもらった。復習にもなったし、ちょっと間違えるところは互いにフォローしているようだ。

と、いう感じで、講義の準備の形ががらっと変わっている。日本では、講義資料を作るのに相当時間をかけていたけれど、こちらでは、資料は穴埋めだし、
グラフなどは見せるけれど、むしろ、何を問いかけて、何を考えさせるかに悩む。教科書を何度も読み返して、これはどう理解されるだろうか、と考えながら、私も自分の言葉で説明できるように考えていた。

この先、さらに難しくなっていくけれど、やり方は見つけていきたい。