8月26日に、所属する慶應義塾大学プラットフォームデザイン・ラボの主催で、「国民ID制度を考える」シンポを開催した。ちなみに、GIEとはGlobal Internet Economyの略で、ラボの中のコンソーシアムの一つです。
GIEシンポジウム「国民ID制度を考える」
崎村 夏彦 氏 (OpenIDファウンデーション 副理事長 )
座間 敏如 氏 (内閣官房 電子政府推進管理(GPMO)補佐官)
鈴木 正朝 氏 (新潟大学)
高井 崇志 氏 (民主党 衆議院議員)
高木 浩光 氏 (産業技術総合研究所)
松本 泰 氏 (セコム株式会社 IS研究所)
國領 二郎 (慶應義塾大学 総合政策学部長)
モデレータ
折田 明子 (慶應義塾大学)
今回のシンポジウムの最大の目的は、国民IDという言葉の多義性を整理すること。さまざまな番号議論が出ていて、それぞれに立ち位置があり、かつ番号やIDという言葉に対する一定のアレルギーも存在する現状では、まともな議論は成り立たない。
OpenIDファウンデーション・ジャパンからご提供いただいた資料(NRIの村上理事長の勉強会で使われた資料とのことで、感謝申し上げます)をもとに、行政サービス間をリンクさせる「横軸」としての「共通番号」と、利用者である国民が当人/本人であるかどうかを保証する「縦軸」としての「国民ID」に整理をした。この図を最初に示した上で、それぞれのパネリストからお話を戴いている
当日の資料とメモを整理しきれていないので、当日の模様は追って書くとして、シンポジウムの記録だけを書いてみた。広くて深い問題で、どこを掘っても先が長い。モデレータをしながら、特にそのことを実感した。