ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

医薬品ネット販売についてのパブコメを書いた

厚労省が本日(5月18日)まで募集している「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」(意見募集中案件詳細)のパブリックコメントを書いた。個人的なことになるが、筆者は薬の飲み合わせに悩んだ時期があり、かつ一部の薬では薬疹が出てしまう体質だ。これを踏まえて、以下のように書いてみた。

薬や食物にアレルギーを持つ者として、今回の省令改正の見直しを求めます。


個人的な経験ですが、ある解熱鎮痛剤の飲み合わせ問題について、ネットであらかじめ薬名と飲み合わせを調べておき、そのメモを持って薬局に行ったことがあります。薬剤師の方に相談して、商品を選んで購入する判断をしましたが、あまり事例の多くない飲み合わせのため、ネット上で薬の名前を検索し、調べるという手段がなければ、自分も薬剤師の方も気づかなかったかもしれません。


ネット上で薬を買うときには、成分表を調べ、その薬の名前で検索をし、疑問があれば販売者側に常駐する薬剤師に問い合わせて買うことができます。このことは、店頭で薬を手に取って眺めるよりも、多くの情報を検討しながら購入できることを意味しています。アレルギーを持つ者や、飲み合わせの問題を抱える者としては、自宅にいながら現在服用している薬のリストと照らし合わせ、疑問点をネットで調べ、問い合わせることができるという購買手段は、大変貴重なものです。


今回の省令改正によって、離島居住者のみが郵便などの手段で購入できる措置が執られるとのことですが、それは私のように薬について情報を検討しながら購入するという機会が失われるということを意味します。特に、2類医薬品は、備えておきたい薬品が多いと同時に、きちんと調べて購入することが望ましい医薬品であると考えられます。

薬を安全に、かつ安心して買うために必要なことは、成分表示の義務づけや相談の義務づけ、飲み合わせ情報の管理など、情報公開を進めると同時に、その情報が正しくオーソライズされたものであることを保証することではないでしょうか。

参考:
「一般医薬品ネット販売規制のことでTBSラジオに出ます」(國領二郎の「ここでは本音で...」)
http://blog.jkokuryo.com/blog/2009/05/tbs-c3e1.html

「ヘンテコな規制を変えよう!」(ケンコーコム
http://www.kenko.com/info/notice/otc/public_comment.html

Yahoo!ブログ 薬事法改正パブリックコメント」 (Yahoo!JAPAN)
http://blogs.yahoo.co.jp/yakujihou_kaisei