ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

Yahoo!ニュースコメントの匿名性が変わった

Yahoo!ニュースのコメントの利用法と情報開示の方針が、2月5日に変更されていたようだ。
「そうは思わない」ボタンをつけたという、ニュースサイトのヘッドラインは見ていたのだけれど、コメントした人のYahoo!JAPAN IDの一部が表示され、さらに投稿履歴も一覧できるということは、たった今まで気づいていなかった。嗚呼、不覚。

が、あれれれれ?2008年10月に投稿した人のコメントも読めている?!
ということは、はじめは「自分のIDに紐づかないし、他の投稿とも同一人物ということは分からない」と思って(リンク不能な状態)いたら、ある日突然過去の投稿も含めて全て一覧される状況(他のユーザから見てもリンク可能な状態)に見えてしまったということなのだろうか。

過去に私が自分のIDで投稿した分は、記事の削除に伴って消えてしまっていたらしいので見えないのだが、これ、ある日突然過去の分まで紐付けられて、一覧されるというのは予想外なのではないだろうか(←一覧のしやすさは重要な要素。WikipediaだってWikiscannerで匿名性が暴かれた)。

ただ、このシステム自体は歓迎したい。IDは半分隠すことで、IDへの到達性は一部だけ残し(隠し)、その代わり、投稿したものは全て「同一人物のものとしてリンク可能」として、一覧できるようにする。これに他者からの評価も加わるので、ニュースのコメントからノイズはかなり排除されるものと思う。

「Yahoo!ニュース」コメント機能に「そうは思わない」ボタン (ITmedia 2月6日)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/06/news083.html