ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

ICIS2008雑感(まとめ)

忘れないうちにメモだけアップロードしておこうと思う。

  • ICISの発表はやはりかちっとしている。リサーチクエスチョンはこれで、メソッドが何で、どのように実証して、結果はこれで、インプリケーションはこれ。もうフォーマットがあるかのごとく、ひたすら「お作法」に沿っている。自分は博士課程の間にも参加していたが、そのときにはICISの論文は教科書のようなお手本になった。
  • 参加回数を重ねるごとに、いい出会いがある。3回目の今回、もう論文を交換した研究者もいるし、とてもいい出会いがあった。SNSの研究者@ベルギー、知識共有コミュニティ(Knowledge sharing community)!!!!の研究者@香港、オンラインアイデンティティの研究者@シンガポール など。来年以降も継続して会えればと思う。
  • 英語で普段から論文を書いておくべき。今回も、はいっと渡せるものがなくて困った。今in printingなものはあるけれど、もっともっと少しでも英語で整理しておくべき。名刺代わりです。
  • 日本人がとにかく少ない!JPAISセッションはあったものの、JASMINやinfosocio方面の研究者はもっともっと参加していただきたいと思った。
  • 英語はどうとでも話せるものです。ただ、深いディスカッションになるとかなりつらくなりますが、それでも議論したいことがあるとお互いにがんばれます。
  • 今回は旧来のIS(情報システム)というより、web系の研究発表が目立っていたように思う。特にFacebook/MySpaceはよく例示として取り上げられていた。KM(ナレッジマネジメント)に関しても、いわゆるバーチャルチーム(遠隔での共同作業)だけでなく、オンラインコミュニティとの関連あり。
  • ICIS本セッションは、20ページのFull Paperで採択率24%。すごく敷居が高い。が、関連ワークショップもかなり面白いし、レベルが高いものから、参加しやすいけれど議論が盛り上がるものまでいろいろ。このどれかに出して発表し、そこでの発表資料を名刺がわりにもち、参加することをおすすめ。