ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

IASM第1回大会

9/13-9/14は国際戦略経営研究学会の第1回大会@中央大学後楽園キャンパスだった。
本学会は今年設立された、まだ新しい学会で、今回が初めての研究発表大会および会員総会の開催となった。
初日は朝一に出て受付と設営のお手伝い。多くの参加者にお越しいただいた。本学ビジネススクールの学生も、夏休み中というのに何名か訪れてくれた。
招待講演は、ヤマトホールディングスの有富氏。クロネコヤマトのサービスが、「送り手」のニーズだけでなく「受け手」のニーズも満たしてきたという、絶え間ないイノベーションのお話。そういえば、宅急便にまつわるちょっとした不満(受け取るときは家を空けられないなぁ、とか)は、だいぶ解消されていたように思う。

二日目は自由論題の発表セッション。私も一件発表をした。

折田明子「インターネットを利用した実名制ネットワーキングサービスの設計と展開」

今回の発表は、これから実証研究に入るための仮説導出という位置づけで、既存のサービスがどのように分類可能かということを、日米の事例を以って示したものだ。コメンテータの井原久光先生(東洋学園大)には、事前にお目にかかってディスカッションの時間を頂いていた。
発表25分。コメント5分。そして質疑。コミュニティ機能を備えたサービスとシンプルなプロフィール機能のみのサービスは、ゲマインシャフトゲゼルシャフトという軸でも解釈可能ではないかというご指摘をいただいた。その他、想定されるユーザはどういうものか、ユーザの行動志向とサービス提供者側の戦略を混同すべきではない点など、いろいろな示唆をいただいた。

ある意味新しいフィールドでの発表だったが、情報技術とそれを使う人という視点から、今後も参加していく心づもりである。