ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

Google Chromeが提供する匿名性

Google Chromeの右上のページ型のアイコンから、「履歴」を選ぶとえらいことになった。Firefox3に記録されていた履歴がざーっと一覧されてしまったので。やばやば。どんなところを追っていたかが分単位で一覧されるのはちょっと自分でも焦る。急いで「Google Chromeのプライバシーについて」を確認。
Google Chrome の利用時に Google に送信される情報」を見る限り、履歴が送られる心配はなさそうだ。

さて、画面右上のもう一つのアイコンからは「シークレットウィンドウ」を選ぶことができる(英語版ではincognito=匿名 モード)。これは、

さらに、Google Chromeでは、プライベート ブラウズ モードを使用することによって、コンピュータに保存される情報を制限することができます。このモードでブラウザを使用した場合、URL、ページテキストのキャッシュ、閲覧したウェブサイトのリンク先ページの IP アドレスなどの基本的な閲覧履歴情報は保存されません。また、閲覧したページのスナップショットも保存されず、ダウンロードの記録も保持されません (ただし、この情報はコンピュータ上の別の場所に保存される可能性があります)。プライベート ブラウズ モードの際に作成された新しい cookie については、ブラウザを閉じるか通常のブラウズ モードに戻ると削除されます。 プライベート ブラウズモードを使用している場合は、ブラウザの左上端にプライベート ブラウズアイコンが表示されます。ブラウザによっては、ウィンドウの枠線の色が変わる場合もあります。
(Google Chromeのプライバシーについて)より引用。

とのことだ。履歴が保存されないだけでなく、新しいcookieでセッションのunlinkabilityも一部実現できるようだ。つまり、cookieでユーザの同一性を判断していた(ユーザの行動がリンク可能であった)ようなサイトに対して、同一性を秘匿し、匿名性の高い行動を取ることが可能になるというわけだ。