ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

中世風バンケット


学会のバンケットは、フィンランドでもっとも古く、1300年代に建立が始まったトゥルク城にて。一般の拝観が終わった19時頃から入場。COMPSACの参加者とも合同だったので、セッションでは会わない人たちとも話すことができた。


トゥルク城はスウェーデンフィンランドを統治していた時代に造られたという。この日は、王様とポーランドから嫁いで来た王妃にもてなされるという設定だった。飲み物はビールかノンアルコールビール。水よりも安全だという理由から、ビールが作られていたという。召使役の女性が毒見と称して、ビールをごくごくと飲んでみせるパフォーマンスもあった。


皿の代わりに黒いパン。ナイフとスプーンだけが供される。この時代にはフォークはまだなかったのだ。指でつまんで食べ、汚れたらテーブルクロスで拭くのが中世風だとか。塩鮭の切り身とほぼ同じ大きさのサーモン(スモークと言っても火が通っている)を、指でつまんで食べるのは、なかなか新鮮な経験だった。


こうやって供される。

メインはチキン。途中で歴史の話や歌もあり、終わったのは23時頃。まだ外は明るかった。

この写真は23時頃、川沿いを歩いて帰る途中で帆船を撮ったもの。どれだけ明るいか伝わるだろうか。