ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

研究生活

Kennesaw State Universityに到着

ジョージア州ケネソーなう。アトランタの北西部。1月21日金曜日に日本を発ち、ワシントン経由でアトランタに。この度、機会を下さったDonald Amoroso教授に空港に迎えに来ていただき、今に至るまでご自宅に泊めていただいている。奥様が日本人の方で、本当に…

2011年最初の教育ゼミ

3が日最後の日というのに、ゼミの参加者はそれなりに多かった@東工大。この日でも教室を使えるのが凄い。今日読んだ本は下記のもの。ちょっと目次にびっくりするが、消費行動におけるアソシエーションは匿名かつ識別できない対象を扱っていたが、IDで識別さ…

今年の目標

昨年は、講演のためのアウトプットや、講義のための「勉強」にだいぶ時間を使ったが、「研究」を深める時間がかなり削られた。特に、論文を読む数が減ってしまった。なので、今年自分に課すのは 最低でも一日一本、必ず論文を読むこと にしたいと思う。論文…

今年のわくわく

現時点で分かっている大きな変化は以下の通り。 Kennesaw State University での Visiting Professor ジョージア州、アトランタの北西にあるケネソー州立大学のComputer Science & Information Systems 学科にて、客員教員を務めてきます。教育と研究両方を…

めまぐるしい2010年だった

一年前に振り返った記事を読み返したが、今年は、まったく予想がつかないことばかり起きた。職場を変わり、米国行きの機会を得たり。。身内を送ったことは悲しいことだった。金曜から土曜の週末になるだけ、とも言えるけれど、一年という区切りをつけること…

受け入れ機関に提出する書類

渡米前にまとめておこうと思う。J-1ビザ(交流訪問者)には、受け入れ機関によるDS2019という書類が必要だ。そのために私が提出したもののリストをまとめておく。話が決まったのは、10月末。下記の書類を、おおむねこの日程で提出した。連絡が五月雨で、「こ…

1月から4ヶ月間、ケネソー州立大学で客員教員を務めます

J-1ビザ(交流訪問者)を取得したのは、1月下旬より4月一杯までの一学期間、米国ジョージア州、アトランタ近郊のケネソー州立大学(Kennesaw State University)のComputer Science and Information System 学部にて、Visiting Assistant Professorを務める機…

J-1ビザが手元に届いた!

J-1ビザが届いた。先週の金曜に、アメリカ大使館でビザ面接をして、本日レターパックで手元に到着。早い。先立つ情報はすべてwebで入力しており、当日は確認画面を印刷したものと、振り込み明細と、顔写真を揃えて面接するのみ。処理の速さに、手続の電子化…

異種格闘技

山口英先生のご紹介で、アエラスフォーラムという場で話す機会をいただいた。一泊二日の会で、いわば、異種格闘技戦だと言われていたが、専門もバックグラウンドも違う参加者の方々と、講演+2時間近くの議論ができる。参加者はいずれも、私よりずっとシニア…

男女の数を入れ替えるインパクト

今回の会議は、参加者を女性だけに限っているわけではないのだが、主旨とテーマのためかほとんどが女性だ。誤解の無いように書いておくと、女性ばかりと言って「女性の権利」云々というイデオロギーっぽい話はなく、ごく自然にキャリアの組み方、研究、仕事…

Grace Hopper Celebration : Women in Computing にて発表した

ジョージア州アトランタで開催された、 Grace Hopper Celebration 2010に参加してきた。村井研の学部生2人と、先輩であり同僚でもある看護医療学部准教授の宮川祥子さんと一緒だ。この会議は、アメリカ海軍のグレース・ホッパー少将(COBOLの開発者でもある…

学会参加における " Weak Tie"

教育関連の学会に参加したのは、今回が初めてだ。ふだん参加している学会は、情報社会学会、経営情報学会、そして情報処理学会の研究会など。社会心理学会に参加したことがあり、研究手法も分野も異なる学会の参加経験はあるが、自分の専門領域と関連したワ…

RSA Conference JAPAN2010で講演

RSA Conference JAPAN2010で講演の機会をいただいてきた。 9月9日(木) セキュリティの政策と制度 トラック 「ソーシャルメディアの名乗り・ID・実空間情報」 われわれが「匿名」と言っているものは、誰の視点によるものか。ユーザ同士で互いに実名が分から…

カール・ポパーを読む合宿

昨年より参加している教育ゼミ(東工大・吉川研究室)の一環として、カール・ポパーを合宿して読むことになった。この教育ゼミとは、 「教育ゼミとは、教育関係を中心に研究しているのではなく、参加者相互が教育されるという触発行為を期待して命名されたゼ…

ラボのラボにて講演

昨日7月14日。馬車道駅から歩くこと数分、BankART NYC の横浜コミュニティデザイン・ラボにて、「ソーシャルメディアにおける名乗りとID」について講演の機会をいただいた。この勉強会は、横浜ストリームの主催によるものだ。 当日のTwitterのまとめ (id:arg…

一日輪読するという贅沢:教育ゼミ

20日の日曜日。東京工業大学の吉川研究室が主催されている、教育ゼミに参加した。昨年の夏から参加させていただいていたが、週末に開催されるゼミに参加するのは、ビジネススクールに勤務していたころ(土日が主な出勤日)は難しく、一年近くのブランクを経…

6月のイギリスの青い空

写真は、マンチェスター産業博物館(MOSI)。最古の駅を博物館にしたというもので、織機の展示は圧巻だった。工学博士(かつ教授!)の皆さんについて行って、解説をいただきながら見学できた私は、とてもラッキーだった! Museum of Science and Industry htt…

マンチェスタービジネススクールでマンガ教材ワークショップ

中央大学に勤務していたときから継続し、現在も共同研究プロジェクトに参加している「アドバンスト・ケース」ことマンガ教材。マンチェスター大学ビジネススクールで開催された、英国Service Science Management and Engineering (SSMEnetUK)の会議にて、ワ…

香川大学で講演

昨年11月に呉で開催された、情報処理学会のDPS/GN/EIP合同研究会でお目にかかった、垂水先生に機会をいただき、香川大学で二つ講演をさせていただいた。はじめての、「うどんの国」訪問!もちろん、ランチはうどん(2杯)をいただいた。前半は、まず学部の皆…

中央大学学術研究奨励賞を受賞

大変ありがたいことに、中央大学の学術研究奨励賞を受賞した。 多摩キャンパスに出かけて行き、8名の受賞者のひとりとして、授賞式へ。この賞は、情報社会学会の2009年研究発表大会にて、優秀論文賞を頂いたことに対する賞とも言える。 賞状には、「情報社会…

夫婦別姓と制度設計について書いた論文

折田明子「価値観の対立から制度設計へ−審議されない選択的夫婦別姓制度を事例に」政策情報学会誌 Vol.3 No.1 pp15-22,2009 ご関心がある方は、info [at] ako-lab.net 宛にメールを下さい。折り返しPDFでお送りします。

2010年始動

たいていのプロジェクトは年度で動くので、未だに2009年度とタイプすることは多いし、仕事の上ではキリがつかないことも少なくない。ただ、個人としては何かの区切りとか思いを新たにするのも悪くないかも、と思う。本務先(中央大学)は5日から始動。ただし…

2009年に感謝

今年は冬休みが短いので、ただ木曜から金曜に変わるだけなのかもしれないが、それでも2009年と2010年という区切りをつけることは、過ぎたことと向かうことへの気持ちを切り替える人間の知恵だと思う。ありがたい。1月は、「共感覚者」として解体新ショーに出…

食の秋

この秋は、食品原材料についての研究報告を発表した。厳密には専門分野ではないのだが、私自身が軽いアレルギーを持っていることと、化学物質に過敏な体質であることもあり、2006年頃から関心を持っていたテーマではあるし、ITmediaオルタナティブブログには…

「博士および博士級人材」の能力

これからSFCの学部ゼミで輪読の時間。 今日の本は藤原洋さんの今年の著書だ。科学技術と企業家の精神―新しい産業革命のために作者: 藤原洋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/04/28メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る (…

若手研究者としての私の結論

まあいいや。私は、自分の好奇心と、勝手ながら持っている使命感に従って生きることにします。なので、私自身の研究体制を縮減させる気は毛頭ありません。 #shiwake3 about 17 hours ago from web http://twitter.com/oritako/status/5673632315 というわけ…

「仕分け」会議を聞いて勿体ないと思ったこと

シカゴ出張中だが、部屋のネットでライブ中継を聞いていた。若手の競争的研究資金は「縮減」という結論になった。 明日は、まさに科研費(若手B)の出張費での成果発表だが、心が落ち着かないのでブログに書いておこう。 行政刷新会議ワーキンググループ日程…

シカゴにいます(11/9-15)

ACM CCS2009のpost conference workshopにて研究発表のためシカゴに出張。機上にいる間に実名・匿名の記事がいろいろなところで参照されていたようで、びっくりした。入国審査で、学会名(略称じゃ分からないから説明して、と言われた)と職業(何の科目を教…

「日本人は匿名志向・外国では実名志向」を疑う

今回のシンポジウムでもっとも大きな収穫は、これだと思う。ランチ中に米国ミシガンから来た研究者と話していた。ブログやYahoo!の掲示板で政治論議が活発に行われているというが、そのほとんどはpseudonym(筆名)とのこと。実名で書くのかと思った、と言っ…

超能力の話、します

先日書いた、サイエンスアゴラのシンポジウム登壇、鋭意準備中。今回は授業ではないし、学会発表でもない登壇。授業もそもそも「ツタエル」ことではあるのだけれど、まったく領域の違う方に「教える」ではなく「ツタエル」にはどうしたらいいかな、と考えて…