ペンギン日記(旧akoblog)

identityやprivacyに関心を持つ大学教員のブログ。20歳の頃から「ペンギンみたい」と言われるのでペンギン日記。

ネット

Yahoo!スコアへの強烈な違和感

6月3日プレスリリースされた「Yahoo!スコア」について、藤代裕之さんのブログ記事や、Facebookでの友人たちの反応から知った。 慌ててメールをあさったが、Yahoo! JAPANからこのサービス開始についてのメールは届いていない。しかも、初期状態ではスコア利用…

日常から切り離されないインターネット

インターネットにどこでもつながることが、世界を広げるよりも、日常をどこにでも持って行くことになるな、と実感した。 先日のテキサス出張、飛行機の機内でもネットがつながった。空港でもつながった。日常やりとりをしているLINEグループでのちょっとした…

ギリシャとつながる!

今回の対談相手、Apostolosはケネソー滞在中のルームメイト。その際に寺野先生とも仲良くなり、ギリシャ出張でもお世話になった。ケネソーでは毎日議論し話し込んだ友人だが、それぞれが国に帰っても、リアルタイムに話ができることは、実はすごいことじゃな…

自分の情報を公開しすぎることを警戒する

アメリカ人は常に実名、とか何でもオープンという先入観は、ここ数日で砕かれ続けている。確かに、Facebookにはみんないろいろ載せているけれど、それに対して「これは危ない」という意識や、「退勤しても上司に見られているなんてまっぴら」とか、「別のア…

専門調査会に遠隔参加

情報通信技術利活用のための規制・制度改革に関する専門調査会の会合に遠隔で参加した。IT室のご協力を得て、skypeで接続。私からは会場全景がなんとなく見え、私の映像は、座長の後ろにあるスクリーンに映っていたようだ。実際には、skypeごしには会場が見…

アメリカ人が常にすべて実名でオンラインに居るわけじゃない

今日の夜は、大学院の「ソーシャルメディア」のクラス。オンラインとオフライン相互で開催する Hybrid classという開講形態だ。18:30-21:15という時間帯でさえ、教室が足りず、隔週でオンラインのDiscussion Boardを使うものと使い分ける。今回は初回のオフ…

RSA Conference JAPAN2010で講演

RSA Conference JAPAN2010で講演の機会をいただいてきた。 9月9日(木) セキュリティの政策と制度 トラック 「ソーシャルメディアの名乗り・ID・実空間情報」 われわれが「匿名」と言っているものは、誰の視点によるものか。ユーザ同士で互いに実名が分から…

第2回Twitter研究会で講演した

東工大大岡山キャンパスで開催された、第2回Twitter研究会にて講演の機会をいただいてきた。 第2回Twitter研究会公式サイト http://homepage3.nifty.com/toremoro/study/twitterconf2.html 中型の教室に参加者がぎっしり。当然、みなさんTwitterのアカウント…

品川駅の「街頭テレビ」

品川駅の構内に人だかり。サイネージ自販機だった! あまりに混んでいるので、水も買えないかなと思いきや、ほとんどの人は買うためではなくて携帯のカメラを構えている。衆人環視の状況の中、自販機に近づくと、ぱっとオススメマークが付く!私へのオススメ…

エコノミスト臨時増刊号に寄稿しました

8月9日発売のエコノミスト臨時増刊号「巨大データ経済 情報大爆発」(http://mainichi.jp/enta/book/ecozoukan/)に寄稿した。詳しくは、深見嘉明さん(id:yofukami)のブログに詳しいのでぜひご参照のこと。今回執筆したのは、国民ID制度に関する1ページと、Twi…

ラボのラボにて講演

昨日7月14日。馬車道駅から歩くこと数分、BankART NYC の横浜コミュニティデザイン・ラボにて、「ソーシャルメディアにおける名乗りとID」について講演の機会をいただいた。この勉強会は、横浜ストリームの主催によるものだ。 当日のTwitterのまとめ (id:arg…

ネット選挙の前に解決すべき3つの問題点

ついにネット選挙運動が解禁される見通しだ。今国会での改正がかなうかどうかはまだわからないが、選挙期間中も更新されないウェブサイトが掲示されている状況(むしろ間違いがあっても更新できない)を放置するくらいなら、ルール化した方が潔く、また水面…

デジタルアーカイブへの違和感を超えてフォーラム登壇します

年度末ぎりぎりの3月30日、横浜は関内にて次のフォーラムに登壇予定。 昨年秋から委員として参加していた、総務省関東総合通信局の地域住民参加型デジタルアーカイブの推進に関する調査検討会の結果を踏まえたフォーラムの予定だ。コーディネータは id:arg …

Google Buzz の3つの問題点:なりすまし・意図せぬフォローと可視化

Gmailを開いたらGoogle Buzzというサービスが紹介されていた。どうやら、メールをやりとりする相手との間で、Twitterにように一言程度のpostを公開し閲覧しあうことができるらしい、との雰囲気で、私も早速機能をオンにした。このサービスは、活用できればよ…

Twitterで百人一首を現代語訳した

昨年の12月初頭。ふと思い立ってTwitterに小倉百人一首を現代語訳したものをpostした。年末年始の個人的な企画としてよいかなと思い、自分の整理のために#akoyakuというタグをつけた。これはまったく、個人的な趣味だ。かるた競技としては苦手だが、百人一首…

産経新聞社会面【キブンの時代】

昨年取材にご協力した話が、記事として掲載された。私のコメントは、以下の記事の2ページめと3ページめに掲載されている。 キブンの時代】第1部 考えはどこに(7)他人の意見「コピペ」 ネットで作られる群衆心理 http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100…

「日本人は匿名志向・外国では実名志向」を疑う

今回のシンポジウムでもっとも大きな収穫は、これだと思う。ランチ中に米国ミシガンから来た研究者と話していた。ブログやYahoo!の掲示板で政治論議が活発に行われているというが、そのほとんどはpseudonym(筆名)とのこと。実名で書くのかと思った、と言っ…

中継してしまったのはなぜか

途中、PCのバッテリがなくなって、後方ドア横のコンセントにダッと走り、床にぺたんと座ってひたすらキーボードを打った。いったいなにをしているのだろう…と、後になって思う。ココまで自分を駆り立てたのは何だろうか。Twitterに書き込んだのは、はじめは…

GLOCOMフォーラム2009を聞きに行った

国際大学GLOCOMが、4年ぶりに開催する「GLOCOMフォーラム2009」(http://sites.google.com/site/glocomforum09/)を聞きにに行った。GLOCOMでは長らくリサーチアソシエイトとして、今は客員研究員として仲間に加えていただいている。フォーラムの模様は、すべ…

privacyに対する意識の変化

SIGSECとSocial issues in ISのセッションを攻めてみた。いずれもプライバシ意識についての発表と議論。Facebookはいずれのセッションでも議論のタネになる。自分の情報を開示することのメリット。さまざまなサービスのpersonalizationだったり、もしくは他…

医薬品ネット販売についてのパブコメを書いた

厚労省が本日(5月18日)まで募集している「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案について」(意見募集中案件詳細)のパブリックコメントを書いた。個人的なことになるが、筆者は薬の飲み合わせに悩んだ時期があり、かつ一部の薬では…

online identityについて議論する

私が発表したセッションには、私を含めて3名がidentityの問題について発表をした。まずは私から。linkabilityで実名・仮名・匿名を分けてlayerの違いを示して…と、ここ一年でやっていることを前提としてデータの紹介。きれいにクラスタに分かれたことと、男…

Yahoo!ニュースコメントの匿名性が変わった

Yahoo!ニュースのコメントの利用法と情報開示の方針が、2月5日に変更されていたようだ。 「そうは思わない」ボタンをつけたという、ニュースサイトのヘッドラインは見ていたのだけれど、コメントした人のYahoo!JAPAN IDの一部が表示され、さらに投稿履歴も一…

日経ITplus連載最終回で匿名について考える

本日は連載の最終回を掲載。 信頼を生む「履歴のある仮名」 人はなぜ教えあうのか(3) http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT2E000005022009 なぜ教えあうのか、という問いにexactlyには答えられない連載だったかもしれない。ただ、サイ…

自分の記事にはてブして考えた

本日も第2回目が日経ITplusに掲載された。 投稿を促すサイトの不思議 人はなぜ教えあうのか(2) http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT2E000003022009 自分が書いたものではあるが、自分の備忘録としてブックマークしようとし、ふとため…

日経ITplusで連載開始「人はなぜ教えあうのか」

日経ITplusで本日より全3回(予定)にわたって、Q&Aサイトについて連載記事が掲載されます。 Yahoo!知恵袋、OKWave、価格.com、そしてはてなへの取材結果と科研費の調査で得られた結果を元に執筆しました。Q&Aサイトは私自身もかなり使っており、今回の取材…

是非論から構造へ(読書お勧め)

今回はこの4冊を対比して読んだので、私なりの順番でご紹介してみよう。まずは、2007年の1月に毎日新聞で連載されていた内容がまとめられた本。何かとCGMとの相性が悪いと考えられているところだけれど、改めて読んでみると「こうした見方もあるのだ」という…

実名vs匿名議論をレビューした:政策情報学会にて統一論題発表

政策情報学会の第4回研究発表大会@慶應義塾大学三田キャンパスに参加。普段プラットフォームデザイン・ラボの会合でも使っている東館が会場だった。 〔統一論題発表〕「転換期の政策創造」 折田明子(中央大学大学院)〔11 時25 分〜12 時00 分(質疑応答5 …

シリコンバレー in Tokyo@THE NEW CONTEXT CONFERNCE

通称「コンカン」@恵比寿ガーデンホールに参加。 http://www.garage.co.jp/ncc2008/ 今年のテーマは「オープン・ネットワークが生む『ポストWeb2.0』」。今回は、春から慶應義塾大学の國領二郎先生、Joi Labの伊藤穣一さん、山崎富美さんとともに取り組んで…

一期一会だからなぐさめあえる?

リグレト - みんなで「ヘコむ」を楽しもう http://rigureto.jp/特定のハンドルもなし。誰が書いたかもよくわからない。ただ、「ありがとう」を受け取るためには、ユーザ登録が必要とのこと。すなわち、受取人としての同一性さえあれば、あとは本人到達性もな…